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パには最多勝が7人も! ソフトバンク五十嵐が救援のみで5勝目ゲット

田尻耕太郎スポーツライター
5勝目を挙げた五十嵐。ここまでチーム45試合中、21試合に登板

無失点に抑えて、直後に味方が勝ち越し

また白星が転がり込んできた。

ソフトバンクの五十嵐亮太が24日のロッテ戦(ヤフオクドーム)で今季5勝目をマーク。勝ち数ではパ・リーグ最多勝レースのトップタイになった。

すべて救援での白星だ。

この日も同点の7回表から登板。この回は走者を得点圏に背負いながらも無失点で切り抜けると、その裏に味方が猛攻。今宮健太のヒットと2つの四球で満塁のチャンスを作ると、4番・内川聖一の会心の一振りが今季10号のグランドスラム。一気に4点を勝ち越し、ソフトバンクがそのまま逃げ切った。

工藤監督も認める「勝ち運」

ところで、まだ5月だが、パ・リーグの最多勝レースは混とんとしている。

今季5勝は五十嵐のほかに、同じソフトバンクの千賀滉大と東浜巨、楽天の則本昴大と辛島航、オリックスの金子千尋、西武のウルフ。計7人の投手がハーラートップでひしめき合っているのだ。

工藤公康監督は「いいタイミングだったということ。だけど、そこのゲンは担いでいます」と笑顔。

「その部分は信じてというか、だからいつも五十嵐というわけではないけれど、勝ち運は大事にしたいと考えています」

これは今後ますます白星チャンスが増えそうな予感。

今シーズンはまさかリリーフ投手が最多勝タイトルという珍事が…?

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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