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チョコプラの米国挑戦、とにかく明るい安村が1年前「I like“T”」と世界に“予言”していたと話題

田辺ユウキ芸能ライター
チョコレートプラネットの松尾駿(右)、長田庄平(左)(写真:つのだよしお/アフロ)

お笑いコンビのチョコレートプラネット(松尾駿、長田庄平)が、アメリカのオーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』の予選に出場した模様が7月3日、YouTubeチャンネル『America’s Got Talent』で公開され、大きな反響を集めている。

チョコレートプラネットが番組内で披露したのは、リズムにのって「T! TT! TTTT!」と連呼しながら、日常にある「T」がつくモノや状況を挙げていく持ちネタ「TT兄弟(TT Brothers)」。ベースボールの審判の「セーフ」のポージングが「T」に似ていること、映画『タイタニック』(1997年)の船首に立ったローズ(ケイト・ウィンスレット)がジャック(レオナルド・ディカプリオ)に後ろから支えられながら腕を広げる様子が「T」に見えることなどをパフォーマンスのなかに織り込み、審査員、観客を爆笑させた。

同動画の再生回数は7月7日の時点で300万回以上を記録。会場のリアクション、数字面などを見るかぎり、たしかな結果を残したと言えるのではないだろうか。

チョコプラ、とにかく明るい安村の『ブリテンズ・ゴット・タレント』をフリにした?

そんなチョコレートプラネットの『アメリカズ・ゴット・タレント』での活躍を、とにかく明るい安村が1年以上前から世界に向けて“予言”していたと一部で話題になっている。

とにかく明るい安村は2023年、持ちネタ「安心してください、はいてますよ(Don’t worry,I’m wearing)」をひっさげてイギリスの『ブリテンズ・ゴット・タレント』に出場。同ネタで1回戦(4月)を突破すると、準決勝(6月)で一度は敗れたものの、ワイルドカード(敗者復活)で日本人初の決勝(8月)へと進出した。

あらためて脚光を浴びているのは『ブリテンズ・ゴット・タレント』の1回戦の様子だ。

パンツ一丁の姿を隠すためにガウンを着て登場したとにかく明るい安村を、番組のマグカップを掲げて迎える審査員。するととにかく明るい安村は、審査員を指差しながら「Oh! Nice“teacup”」と反応。さらにとにかく明るい安村が「I like“tea”」「I love“tea”」と返すと、審査員たちは「I love“tea”」と言いながらもう一度マグカップを掲げる。そのやりとりの時点で会場は盛り上がっていた。

その後、とにかく明るい安村がおなじみの「全裸のように見えて実はパンツをはいている」というネタを披露し、大ウケ。審査員から驚きと絶賛の声を引き出すなどし、観客も熱狂。とにかく明るい安村は両手を広げて「ありがとう」と喜びを爆発させた。そして、床に置いていたガウンを拾い上げて、去り際に再びこのように言う。

「I like“tea”!」

この「I like“tea”」を「I like“T”」という風にチョコレートプラネットの「TT兄弟」に重ね、「チョコプラのアメリカ挑戦を“予言”していたのでは」と深読みする鑑賞者が見られた。つまり、とにかく明るい安村のステージを前フリにし、チョコレートプラネットが伏線回収したというワケだ。

とにかく明るい安村の奮闘、チョコプラ「芸人として心打たれる」

「I like“T”」(「I like“tea”」)は、審査員の歓迎へのリアクションであるため、単なる偶然だと思われる。

それでも、とにかく明るい安村とチョコレートプラネットは年齢も近く(とにかく明るい安村と松尾駿は1982年生まれ、長田庄平は1980年生まれ)、バラエティ番組『有吉の壁』(日本テレビ系)などでも共演する“戦友”。今回の『アメリカズ・ゴット・タレント』にはとにかく明るい安村も参加し、チョコレートプラネットとともに合格判定を受けた。そういった経緯もあって、この憶測には「そうであったら嬉しい」という日本のお笑いファンの願望が込められているのだろう。

実際、2023年5月13日放送『マツコ会議』(日本テレビ系)にとにかく明るい安村が出演した際、チョコレートプラネットもVTRで登場して「必死になんとかしようともがいている姿に、芸人として心打たれる」(長田庄平)とリスペクトの気持ちを語っていた。「(とにかく明るい安村は)自分の魂を削ってやっている」(長田庄平)というコメントも含め、とにかく明るい安村の海外挑戦に大きな刺激を受けたようにも映った。

とにかく明るい安村が『ブリテンズ・ゴット・タレント』で「I like“tea”」(「I like“T”」)と口にしたとき、「TT兄弟」が頭をよぎったかどうか、真相は分からない。ただ、そう思わせるだけの関係性であることは間違いないのではないか。

※7月7日14時20分、本文を追記しています

芸能ライター

大阪を拠点に芸能ライターとして活動。お笑い、テレビ、映像、音楽、アイドル、書籍などについて独自視点で取材&考察の記事を書いています。主な執筆メディアは、Yahoo!ニュース、Lmaga.jp、Real Sound、Surfvote、SPICE、ぴあ関西版、サイゾー、gooランキング、文春オンライン、週刊新潮、週刊女性PRIME、ほか。ご依頼は yuuking_3@yahoo.co.jp

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