「俺は咬ませ犬じゃねぇ! ヤツを壊してやる!!」10歳下の有望株と戦うことになったベテランの意地
FOXが売り出す16勝(11KO)無敗1分けの23歳、セバスティアン・フォンドラの試合が、5月1日のPPV、アンディ・ルイス・ジュニアvs.クリス・アレオラの前座に組み込まれた。
フォンドラの相手に決まったのは30勝(27KO)4敗の33歳、ホルヘ・コタ。2009年のデビュー以来、コツコツとキャリアを重ねて来たこのメキシカンは、2012年6月30日に空位だったIBFインターナショナルタイトル決定戦に出場するも、7回KO負け。以来、大きな舞台に上がるチャンスを掴めなかった。
ようやく巡って来た千載一遇のチャンスに、コタは目を輝かせている。
現在、アリゾナ州ツーソンでキャンプ中のコタは、鼻息荒く語る。
「俺のスタイルは全ての対戦相手にとって、困難なものだ。フォンドラは確かに非凡な選手で、将来性を感じさせる。でも、俺のキャリアがモノを言うだろう。ヤツに黒星を付ける最初の男は俺だ。若さを源とするヤツの自信を粉砕してみせるぜ。
これまでに対戦相手をじっくり研究したことは無い。でも、今回はヤツについて、時間を掛けて色々と学んでいる。スパーリングをこなしながら、100パーセントの状態にもっていくよ。
標高の高いツーソンで、日々、自分を苛めている。スタミナはかなり強化された。フォンドラ戦では、これまでと違った俺の姿を御覧に入れるよ」
サウスポーのフォンドラは、身長197センチとスーパーウエルター級で誰よりも身長がある。その懐に飛び込めるか否かが、勝負のカギとなりそうだ。
「メインイベントの2人は、俺と同じメキシコの血が流れたファイターだ。5月1日は、美しきメキシコのイベントとなるだろう。そんな興行に参加できることを光栄に思う。我々は、それぞれがメキシコ人であることに誇りを持っている。とにかく、心身共にパーフェクトな状態でリングに上がるよ」
197センチの新鋭も興味深いが、33歳がどんな意地を見せるかにも注目だ。