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素直に話が聞けない子に試してみて!“叱る時も静かに聞ける”魔法のような一言を現役保育士が紹介します

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。

Q:5歳の娘は私が叱ると目を背けて話を聞かなくなります。どうしたら素直に話を聞けるようになりますか?

皆さんは子どもの不適切な行動について、どのように叱っていますか?
「これはしっかり話さないと」と思って話し始めたのに、反抗的な態度をされてしまうとどのように話してよいか分からなくなってしまうもの。
強く叱ったからと言って聞いてくれるようになるわけでもありません。
そんな時、なんとか素直に聞けるようになる方法はないのでしょうか。
今回はこちらの解決方法についてご紹介していきたいと思います。

子どもが素直になる一言とは?

結論からいうと、叱ると反抗的な態度をとる子には「何に困っていたの?」と最初に一声かけてあげると良いでしょう。
子どもが反抗的になる大きな原因の1つに今から自分のことを否定するのだろうという思いを抱えていることが挙げられます。
そのため、私たち大人の言葉を聞かないように距離をとるのですね。

ところが、「何に困っていたの?」と最初に一言かけてあげるとどうでしょうか。
否定から入らないだけで、「自分の話を受け入れてくれるかも」という安心感が生まれると思います。
そもそも子どもが不適切な行動を起こすのはその子自身が何か困っていることが要因です。
まずはそこを汲み取ってあげることで子どもたちは安心して話してくれるため、解決策も考えやすくなります。
例えば、友達のおもちゃを奪い取ってしまった場面で考えてみましょう。

〜おもちゃを奪い取ってしまって〜
親「勝手に取るのはダメでしょう!何に困っていたの?」
子「あのね、Aくんにおもちゃが欲しかったの」
親「おもちゃを使いたかったのね?じゃあ勝手に取るんじゃなくてどうしようか?」
子「えっとね、『貸して』って聞いてみる?」
親「そうね、それなら一緒に聞いてみようか」

いかがでしょうか?
このように、一言入れるだけで子どもたちの受ける印象は全く違ってきます。
これなら落ち着いて静かに話を聞くことも難しくないと思います。

ちなみに、「この前もダメって言ったじゃない!」とうっかり頭ごなしに叱ってしまっても大丈夫です。
一息置いてから「それで、何に困っていたの?」と声をかけてあげれば、案外素直に話してくれるもの。
やり直しが効く魔法のような言葉なのです。

子どもが自分で解決するために

さて、先ほどの事例では「おもちゃを取るんじゃなくてどうしようか?」という言葉かけが出てきました。
私は子どもたちと話をする時に「どうして?」という言葉は使わないようにしています。
それは、この質問で的確な答えが返ってくることはほとんどないからです。
それに加え、「なんで?」「どうして?」という言葉を使うと、日本語の場合はどうしても否定的な印象が強くなってしまいます。
せっかく「何に困ってたの?」と優しく質問しても、話すうちに子どもを責め立ててしまっては意味がありませんね。
そのため、適切な解決方法を考えてもらうきっかけとして「どうしようか?」と言葉をかけているのです。
“どうやって自分の想いを相手に伝えるか”という選択に着目して関わると、「何に困っていたの?」という言葉がより一層意味のあるものになると思います。

いかがですか?
子どもに素直に話を聞いてもらうためには、まず大人自身が子どもの想いを受け止めることが大切だと言えるでしょう。
良かったらぜひ試してみてくださいね。

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保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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