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褒め方で子どものコミュニケーション能力は伸びる!「すごい!」に付け足すだけの簡単な一言を保育士が解説

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。

皆さんは子どもを褒める時にどんな声をかけていますか?

・すごいじゃん!
・上手!

なんて、つい一言で済ましてしまうという方も少なくないのではないでしょうか。
もちろん、これらが悪いわけではありません。

ところが、この後にたった一言を加えるだけで、子どものコミュニケーション能力は驚くほどに伸びていくものなのです。
そんなわけで今回は、子どもを褒める時に加えてほしい一言をご紹介したいと思います。

子どもを伸ばす褒め方とは

子どものコミュニケーション能力が伸びる褒め方とはどんなものでしょうか?
結論から言うと、子どもができたことを具体的に言葉にしてあげることです。

例えば子どもが積み木で遊んでいて、大人に見せるために呼びに来たとします。
子どもたちは「見て!」「こんなの作ったよ!」と私たちに見せてくれることでしょう。
これに対して「すごいね」「頑張ったんだね」と認めてあげることは決して間違いではありません。

しかし、ここで「すごいね!積み木を倒さずに4つ積めたんだね」と子どもができたことを具体的に説明してあげるとどうでしょうか。
「見て!今度は5つ積んでみた!」というように、遊びの中で言葉が広がっていくのが分かると思います。

このように、その時々の状況だったり自分の思いだったりを言語化する力は非認知能力の1つであり、他者とのコミュニケーション能力に大きく繋がるところです。
こういった一言を大切に、子どもたちには声をかけてあげると良いでしょう。

ちなみに、非認知能力については関連記事の方で簡単に解説しています。
興味のある方はそちらもご覧ください。

「見て!」は子どもを褒める最高のタイミング

ここまでお話ししたように、大人が言語化して知らせてことは非常に大切な関わりです。
しかし、ここで気を付けていただきたいことが1つあります。
それは子どもに声をかけるタイミングです。

例えば、子どもが楽しそうに遊んでいると「うわぁ上手!」「何を作っているの?」と聞きたくなってしまうものですが、子どもが集中して遊んでいる場面では声をかけない方が良いでしょう。
大人の言葉は子どもたちを現実に引き戻す強い力を持っています。
子どもが自分の世界に入っている時は、そっとしておいてあげることが大切です。

一方で、しばらく遊んでいると「ねぇ見て!お城作ったよ!」と子どもから大人に声をかけてくる場面があると思います。
このように共感を求められた時が子どもへ声をかけてほしいタイミングであり、この時に子どもたちの頑張りを認めるようにしましょう。
そしてそれを言語化してあげることで、子どもたちの非認知能力も育っていくのです。
このようなことから、声をかける場面を見極めることも大切なポイントだと言えるでしょう。

いかがですか?
大人の言葉が子どもへ与える影響は想像以上に大きなものです。
伝え方を上手く工夫することで、子どもたちが伸びていく可能性はどこまでもあるのではないでしょうか。

その他、育児や保育園などの子どもに関する質問はぽん先生の質問フォームより募集中です!

保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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