早生まれの子は保育園の入園で不利なのを知っていますか?現役保育士が現場で感じる4つのデメリットを解説
明けましておめでとうございます!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
突然ですが、早生まれのお子さんは保育園に入園する時、非常に不利となるのを皆さんはご存知ですか?
聞いたことのある方もいらっしゃると思いますが、具体的にどのような場面で不利になってしまうのでしょうか。
今回は私が保育士として現場で感じていることと、現行の制度とを照らし合わせながら4つのデメリットについて解説していきたいと思います。
デメリット1
0歳児クラスでの入園は難しい
認可保育園において4月入園の申し込み期間は、おおよそ前年度の10月から11月です。
生まれるまでは申し込むことができないため、0歳児クラスで入園したい場合は2次募集に応募するか、途中入園するかの2つの選択肢しかありません。
当然これらは空きがなければ申し込むこともできないため、自ずと選択肢は少なくなってしまうのです。
さらに両方で入れなかった場合、1歳児クラスからの入園になってしまい、そうなると現状では0歳児クラスでの入園よりも倍率が高くなってしまいます。
デメリット2
金銭面の負担が増える可能性がある
2次募集や途中入園で入れなかった場合でも、無認可保育園であれば入園することは可能です。
しかし、その場合は保育料が高額になってしまい、おおよそ2倍ほどかかると考えた方が良いでしょう。
例えば、認可保育園であれば3歳以上は無償化の対象になっていますが、無認可保育園はこの対象外です。
一方で無認可保育園でも「保育の必要性の認定」を受けることで3歳以上は月額3.7万円まで無償化の対象になりますが、いずれにしても認可保育園と比較すると高額になってしまいます。
※詳しくはこども家庭庁のホームページよりこども家庭庁「幼児教育・保育の無償化概要」をご覧ください。
デメリット3
保育園見学へ行きにくい
保育園への見学は入園を申し込む2〜3ヶ月前に始める方が多いようです。
これも0歳児クラスで入園を希望する場合のデメリットですが、多くの方が子どもと一緒に見学へいらっしゃる現状があります。
そのため、「まだ妊娠中ですけど見学はできますか?」と不安気な様子で電話をされる方は少なくありません。
やはり、1人で行くのは周りの目が気になってしまうという方が大勢いらっしゃることを考えると、これも1つ大きなデメリットだと言えるでしょう。
一方で、保育園の見学については1年を通していつでも可能であることがほとんどで、産前産後は問いません。
デメリット4
生活リズムを整えるのが大変
例えば、1月生まれで4月に0歳児クラスへ入園したとします。
そうなると、家庭での生活リズムがやっと整ってきた頃に4月を迎え、また新しい生活が始まってしまいます。
生活のリズムが崩れ、また初めから慣らしていくには親子ともに大きな負担ではないでしょうか。
特に入園してすぐは見知らぬ環境で、子どもにとって精神的に大きく負荷がかかってしまう時期であり、入園して1ヶ月ほどは乳幼児突然死症候群の割合がかなり高い時期だと言われています。
それに加えて短期間で生活のリズムが変わってしまうとなると、かなりの負担となることは間違いありません。
このように健康面でもデメリットになってしまうと考えられるでしょう。
いかがですか?
現状、早生まれの子が不利になる制度では数多く存在しているように思います。
私自身も我が子も早生まれですが、個人的には余裕があれば3歳児クラスで入園するくらいが丁度良いと思っています。
早生まれのお子さんの場合は、できる限り余裕を持って入園の準備を進めることが1番の対策になるかもしれませんね。
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