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台風21号は20年ぶりの巨大な台風に発達

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
不気味な眼を持つ台風21号(ウェザーマップより)

20年ぶりの巨大な台風に

台風21号の予報円(21日21時現在、ウェザーマップより))
台風21号の予報円(21日21時現在、ウェザーマップより))

台風の最新情報(気象庁発表)

21日21時の発表で、台風21号の風速15メートル以上の強風域がさらに広がりました。

現在の強風域は台風中心の西側1100キロ、東側950キロにも及んでおり、その直径は2050キロで、北海道から九州まですっぽりと入り込む大きさとなっています。

台風の大きさの統計がある1977年以降で、強風域の直径が2000キロ以上に及ぶ台風は今回で9個目(1040個の内)となり、前回が1997年の台風25号でしたから、実に20年ぶりの巨大な台風に発達していることになります。

強風域が巨大ということはそれだけ台風の中心から離れている所でも非常に強い風が吹く恐れがあることを現し、台風の中心が近づく地域では、より長時間にわたり、強い風が吹き荒れることになります。

さらに強風域が広いということはそれだけ台風の湿った空気が広範囲に氾濫するため、台風の中心から離れた秋雨前線付近でも極端に雨雲が発達し、猛烈な雨を降らせる恐れが高まることになります。

超大型の台風が首都圏を直撃すれば、1977年以降で初めてのこととなります。

今後も台風の動きには厳重な警戒が必要です。

【参考資料】

デジタル台風

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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