天ぷら衣は「混ぜすぎてはいけない!」たった1つの理由とは?
こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!
皆さんは「天ぷら」好きですか?今の時期だと…「たけのこ」や「山菜」の天ぷらが最高に美味しいですよね。
中でも、私のイチオシは間違いなく、「行者にんにく」。これ一択です!
実は、行者にんにくを天ぷらにするのは少し腕が必要です。葉の表面が滑らかなので、衣がなかなか付かないんですよ(泣)衣が付いていない状態で揚げてしまうと…「フニャフニャ」の天ぷらができあがってしまいます。
もちろん解決策があります。揚げる直前に葉にしっかりと水を付けてあげる、それから打ち粉をして揚げる。天ぷら衣は少し水の量を減らして、粘度を上げる。これらを真似して作ってみて下さい。
今回は美味しい天ぷらを作る上で欠かせない「天ぷら衣」についてのお話です。皆さん、天ぷら衣は「ざっくりと混ぜる」←このようなセリフを聞いたことありませんか?ネットや料理本でも「天ぷら衣はざっくりと混ぜる」、「十字を切るように混ぜる」が必ずと言っていいほど、書かれていると思います。でも、なんでなのでしょうか?今回は、その言葉に“隠された意図”を皆さんにお教えできたらと思います。料理が好き人は最後までお付き合いくださいね!
今回の目次
- ざっくりと混ぜる!
- どのくらい混ぜればいいのか?
- 十字を切るように混ぜる
- まとめ
ざっくりと混ぜる!
天ぷら衣を作るときよく、「ざっくりと混ぜる」という表現が使われます。この表現はつまり、「混ぜすぎない方がいい」ということ。
「ざっくりと混ぜる」=「混ぜすぎない方がいい」
何で、混ぜすぎたらいけないのでしょうか?
実は、この「混ぜすぎ」こそ、天ぷらがフニャフニャに仕上がる原因になるのです。もちろん、これだけが原因ではありませんが、混ぜすぎは大きな要因と言えるでしょう。
これは薄力粉に含まれる「グルテン」に関係します。タンパク質の1種であるグルテンは性質上、水と混ざると粘り気がどうしても出てしまいます。天ぷらがフニャフニャにならのは、このグルテンの粘り気が原因です。
どのくらい混ぜればいいのか?
混ぜすぎない方がいい、ということは分かったけど具体的にどのくらい混ぜればいいの?と疑問に思う方も居るでしょう。
よく使う表現として「ダマが少し残る程度」があります。つまり…
「ざっくりと混ぜる」=「ダマが少し残る程度」
料理初心者からすると、『ダマって残っていても大丈夫なの?』と不思議に感じるでしょうが、大丈夫です。逆にダマがなくなるまで混ぜてしまうと、フニャフニャ天ぷらになってしまいます。
十字を切るように混ぜる
また、混ぜ方の表現として「十字を切るように」がよく使われます。これは実際に料理人である私もお店で使用している混ぜ方になりますので間違いないです。
しかし、「十字を切るように」という表現は少し分かりにくいので言いなおすと…
箸で「十」を書く/目安は10回
ダメな混ぜ方として、溶き卵のように混ぜるが挙げらます。
まとめ
- 「ざっくりと混ぜる」=「混ぜすぎない方がいい」
- 混ぜすぎると、天ぷらがフニャフニャに仕上がる
- 「ざっくりと混ぜる」=「ダマが少し残る程度」
- 混ぜ方は箸で「十」を書く/目安は10回
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