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知ってた? マスクの材料「不織布」の読み方

岡田有花フリーランス記者
市販マスクの原材料表示より(筆者撮影)

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、市販の使い捨てマスクが極めて手に入りづらい状況が続いています。

マスクの品薄を背景に、その原料である「不織布」にも注目が集まっています。

ところで、「不織布」、何て読むか分かります?

ふせんふ? ふせんぬの? ふおりぬの? ふおりふ? ……すべて違います。

正解は「ふしょくふ」です。

SNSでは、「不織布の読み方が分からない」「不織布の読み方を間違えていた」「不“織”布じゃなくて不“繊”布、『ふせんふ』か『ふせんぬの』だとだと思っていた」など、勘違いしていたことを告白するユーザーも散見されるようになりました。

不織布とは、“織らない布状のもの”のこと。布はふつう、織ったり編んだりして作りますが、不織布は、繊維を集積して科学的に結合させたり、機械的に絡ませるなどして、布状のものに成形して作ります(参考:日本バイリーンのWebサイト

マスクに使われている不織布は白い紙のように見えますが、あくまで「布」であり、その原材料には主に、ポリプロピレンやポリエステルといった化学繊維が使われています(参考:落ち着いて、マスクは「紙」じゃない)。

新型コロナをめぐる混乱により、一時期、「マスクとトイレットペーパーは材料が同じだから、マスク増産の割を食って、トイレットペーパーが品薄になる」というデマが出回ったことがあります。ですが、そもそも材料がまったく違うことが分かっていれば、マスクを増産するとトイレットペーパー減ることはまずあり得ない、デマだと判断できますね。

フリーランス記者

1978年生まれ。京都大学卒。IT系ニュースサイト記者、Webベンチャーを経て、IT・Web分野を軸に幅広く取材、執筆するフリーランス記者。著書に「ネットで人生、変わりましたか」(ソフトバンククリエイティブ)。

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