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JR青梅線、「シカと衝突」で遅延 過去にはイノシシと衝突も

岡田有花フリーランス記者
画像はイメージです(ペイレスイメージズ/アフロ)

 JR青梅線が10月19日朝、遅延した。午前6時43分ごろ、電車がシカと衝突した影響という。19日朝「鹿と衝突」Twitterのトレンドに入るなど話題に。動物と列車の衝突事故は、関東圏でも近年、増えているようだ。

JRの遅延情報より
JRの遅延情報より
Twitterで話題になっている
Twitterで話題になっている

 JR青梅線は、東京都多摩地区の自然豊かなエリアを走っている。今年3月にもシカと衝突による遅延が起きたほか、昨年11月にはイノシシと衝突して遅延し、それぞれTwitterなどで話題になった。

 動物と電車の衝突事故は、最近増えているという。今年1月18日付けの東京新聞の記事によると、「JR東日本八王子支社管内の中央線や青梅線、八高線では、動物の衝突事故が2013年度約60件、14年度約90件、15年度約100件発生し、増加傾向にある」という。

 記事によると、その理由は「動物が大幅に増えている」こと。対策として同支社は、中央線線路脇に、動物捕獲用のわなを試験的に設置する取り組みを行ったそうだ。シカは「鉄分を補給するため、レールをなめようと線路に近づいく習性がある」とし、わなには鉄分を含んだ誘引材などを入れたという。

 シカと列車との衝突事故は、北海道でも多発しており、対策が練られている。北海道新聞の10月1日付けの記事によると、鉄分を含んだブロックを山中に置いてシカを引き寄せ、レールに近づくことを防ぐ取り組みを、建材総合メーカーの日鉄住金建材が進めているそうだ。

フリーランス記者

1978年生まれ。京都大学卒。IT系ニュースサイト記者、Webベンチャーを経て、IT・Web分野を軸に幅広く取材、執筆するフリーランス記者。著書に「ネットで人生、変わりましたか」(ソフトバンククリエイティブ)。

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