オランダ爆走ロック王ピーター・パン・スピードロック初来日。ELECTRIC EEL SHOCKと合体
爆走ひとすじ20年、オランダの誇るハイ・エナジー・ロックンロール・バンド、その名もピーター・パン・スピードロックが2015年11月から12月にかけて初のジャパン・ツアーを敢行する。
1996年に結成。パンクもメタルもガレージもすべてひっくるめて横殴りにしたロックンロールで突っ走ってきたヤツらが、遂に日本上陸を果たすのだ。
オランダといえば国民の平均身長が世界一高いことで知られる巨人国。格闘技も盛んで、暴れだしたら誰にも止められないお国柄だ。そんな“素手でケンカしたら世界最強”ともいわれるオランダにおいて、ロックンロール食物連鎖の頂点とされてきたのが彼らである。
アイントホーフェンで結成、現在はピーター(ギター、ヴォーカル)、バートマン(ベース)、バート(ドラムス)の3人組として活動。地元オランダとヨーロッパでは絶大な人気を誇る彼らは精力的にツアー活動を行うのと同時に、自らがフェスティバル『スピードフェスト』を主催。2015年11月にはバンドの本拠地アイントホーフェンで第10回のフェスが行われた。自分たちに加えてナパーム・デス、カーカス、ハイ・オン・ファイア−、ディクテイターズ、バックヤード・ベイビーズ、プロ・ペインなど幅広いラインアップが出演。彼らのピュアな大音量ロックンロールがさまざまなスタイルと親和性が高いことを証明した。
(イーグルス・オブ・デス・メタルも出演が決定していたが、直前のパリ公演でのテロ事件の余波で中止となった)
さらにジークやダンコ・ジョーンズ、バットモービル、グルシファーなど多彩な顔ぶれとスプリット作品を発表、また『クロック・ロック・オレンジ』『ビーヴァーフェスト』などのフェス運営に関わるなど、八面六臂の活躍をしてきた彼らだが、日本では一部熱狂的なマニアに支持されるのに留まってきた。だが2015年を機に、そんな状況は一変しようとしている。
これまで数多くのアルバムやシングル、スプリット作品などを発表してきた彼らの通算9作目のフルレンス・アルバム『バックル・アップ・アンド・シャヴ・イット!』で遂に日本デビュー。アルバム本編に加えて15曲のボーナス・トラックを追加収録する大盤振る舞いぶりは、彼ら流の“やり過ぎの美学”を感じさせる。しかもボーナスといっても捨て曲ではなく、ピーター・パン・スピードロックの名を爆走シーンに一躍轟かせた初期の名曲「ロケットフュール」から歴代のスピードロック・クラシックスが連打に次ぐ連打。これはライヴで見たいベスト選曲だ…と思わせた矢先、ジャパン・ツアーが行われることになったのだ。
爆走ロックンロール史に永遠に刻まれるであろう今回の来日は、日本の誇るロック・バンド、ELECTRIC EEL SHOCKからの呼びかけによるもの。実は両バンドは10年以上にわたる盟友…というか戦友である。
「2003年、ヨーロッパ・ツアーで一緒にライヴをしたんです。それから世界のあちこちで顔を合わせるようになって、ドイツやオランダ、イギリス、アメリカのSXSWでも同じ会場でライヴをやった。意気投合して、いつか日本でやろう!って話をしてたんです」
ELECTRIC EEL SHOCKのベーシスト、前川和人は語る。
その後しばらく疎遠になっていた彼らだが、2014年4月にELECTRIC EEL SHOCKがオランダの『クロック・ロック・オレンジ』に招かれたことで、再び交流が再燃。そうして奇跡ともいえるジャパン・ツアーが実現することになったのだ。
今回のツアーは“MURDERTRUCK TOUR JAPAN 2015”と銘打たれ、ピーター・パン・スピードロックとELECTRIC EEL SHOCKが全公演、轟音vs轟音の競演となる。それに加えて各公演、日本を代表する爆走系バンドが参加、最終日12月5日の東京公演ではギターウルフとの三つ巴のバトルが繰り広げられるのだ。
ピーター・パン・スピードロックのライヴを数多く体験してきた前川に、彼らの音楽の魅力を訊いてみた。
「とにかくライヴが凄い。ロックンロールのカッコ良さのすべてがあります。細かいことはさておき、とにかく爆走しまくり!ライヴで見て欲しいバンドですね」
それはすなわち、我々も細かいことはさておいて、脳ミソはクロークに預けて、バカになって爆走ライヴに脳天から突っ込んでいくべきだということだ。
2015年、スピードロック旋風が日本を蹂躙する!
【PETER PAN SPEED ROCK MurderTruck Tour Japan 2015 with ELECTRIC EEL SHOCK】
11/27(金)町田Nutty's
11/28(土)四日市Vortex
11/29(日)伊那グラムハウス
11/30(月)京都METRO
12/1(火)神戸VARIT.
12/2(水)大阪HOKAGE
12/3(木)名古屋ハックフィン
12/4(金)静岡SUNASH
12/5(土)新大久保アースダム~ 東京ファイナル with Guitar Wolf, King Brothers, Barebones
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