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テレビかスマホか…毎日の生活に必要な情報、何から得てますか?

不破雷蔵「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者
毎日の生活に必要な情報は何から得ているのだろうか(写真:アフロ)

毎日の生活において、情報は欠かせない。天気予報にゴミ出しの日、行きつけのお店の安売り情報はもちろん、スポーツや芸能など興味のある物事のあれこれ、仕事関連の業界動向、そして社会の動きまで。人々はこれらの情報を何から得ているのだろうか。文化庁が2023年9月に発表した「国語に関する世論調査」(※)の結果を基に、その実情を確認していく。

人が毎日の生活の中で必要とする情報は、何から得ているのかについて、3つまでの複数回答で答えてもらった結果が次のグラフ。もっとも多くの人が選んだのは「テレビ」だった。次いで肩を並べる形で「スマホ・携帯電話」が続く。

↑ 生活に必要な情報の入手先(3つまでの複数回答)(2023年)
↑ 生活に必要な情報の入手先(3つまでの複数回答)(2023年)

「テレビ」「スマホ・携帯電話」が群を抜く形で選ばれ、次いで「新聞」が45.1%で続く。「パソコン」(スマホ同様に、パソコン本体そのものだけでなく、インターネットに接続している状態を意味するのだろう)は26.2%、「ラジオ」が11.4%。

情報を得るメディアとしてはテレビの汎用性の高さは誰もが知るところではあるが、そのテレビと、スマートフォンや携帯電話がほぼ同じあつかいを受けているのは注目に値する。

これを回答者の年齢階層別に見たのが次のグラフ。

↑ 生活に必要な情報の入手先(3つまでの複数回答、年齢階層別)(2023年)
↑ 生活に必要な情報の入手先(3つまでの複数回答、年齢階層別)(2023年)

全体では「テレビ」「スマホ・携帯電話」の順だが、年齢階層別では50代までは「スマホ・携帯電話」の方が上になる。さらに70歳以上では「新聞」が「スマホ・携帯電話」を追い越す形となり、「テレビ」「新聞」「スマホ・携帯電話」の順となる。

16~19歳では保護者のスタイルに連動する場合もあるのでやや高くなっている可能性もあるが、「テレビ」「新聞」「ラジオ」「雑誌」の4マスは年齢が上になるに連れて値が高くなり、「スマホ・携帯電話」「タブレット型端末」は年齢が上になるに連れて値が低くなる傾向がある。この動きは他のメディアの利用率のような調査結果でもお馴染の傾向ではある。「パソコン」がおおよそ仕事で使うであろう年齢階層で高めの値が出ているのも、よくある話。

またその傾向から見出される話ではあるが、年齢階層で生活に必要な情報の入手先に大きなギャップが生じていることも把握できる結果には違いない。

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※国語に関する世論調査

直近の2022年度分は2023年1月16日から3月15日にかけて、全国16歳以上の個人に対して郵送法で行われたもので、有効回答数は3579人。年齢階層別や男女別などの属性別区分の内容は非公開。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項のない限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

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(注)グラフの体裁を整える、数字の動きを見やすくするためにグラフの軸の端の値をゼロではないプラスの値にした場合、注意をうながすためにその値を丸などで囲む場合があります。

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(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記のない限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。

「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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