「キーパーは30歳から」と語る西川周作が川島永嗣、キラーイ、ケイラー・ナバスから受ける刺激
シンガポール戦で3−0、カンボジア戦を2−0で勝利した日本代表は二次予選の6試合をここまで無失点で来ている。確かにチーム力としては“格下”とも見られる相手との試合が続いたが、守備の安定は3月に就任したハリルホジッチ監督にとっても確かな手応えである様だ。
そのうち0−0で引き分けた最初のシンガポール戦をのぞく5試合でゴールマウスを任された西川周作は高いラインの背後で堅実なプレーを続けて無失点に貢献している。その西川は世界で活躍するキーパーを観察し、参考にする選手でもある。
その西川にようやく新たなクラブと合意に達し、労働ビザを待つ状態である川島永嗣、ハンガリーを44年ぶりのユーロ本大会に導き、出場すれば最高齢記録を更新するキラーイ、昨年のコスタリカ戦で西川が絶賛し、現在はレアル・マドリーの守護神に君臨するケイラー・ナバスについて聞いた。
ーーーここまで継続的に起用されてハリルホジッチ監督やリカルドコーチの信頼を感じると思うが、次にどうつなげたいですか?
西川今年の代表合宿のスケジュールは終わりましたけど、ここからだなと思いますし、やっとスタートラインに立ったなという感じです。
ーーー川島永嗣選手もスコットランドで労働ビザが下りれば、また強力なライバルになってくる?
西川そうですね(満面の笑顔で)。なので、いい刺激をお互いに入れながらやっていきたいですし、本当に来年どうなるか分からないので、しっかりと所属チームで結果を出し続けるというのが大事かなと思います。
ーーーハンガリーが44年ぶりにユーロ出場を決めました。守護神のキラーイは本大会で40歳になり、出場すれば最高齢記録を更新しますが、川島永選手や権田修一選手も40歳というのを1つの目標として話していた。西川選手のイメージは?
西川ゴールキーパーは30からだと思っています。来年やっとその年齢になるというところで、足を動かすトレーニングを所属クラブではやっているんですけど。歳をとっても足を動かせるキーパーが生き残っていけるのかなと思いますし、足を動かしてステップワークだったり、そういうトレーニングはかかさずやっていきたいと思います。
ーーーブラジルW杯の前にフロリダでコスタリカと対戦した時、ケイラー・ナバスがすごくいいGKだと話していましたが、レアル・マドリーでここまで結果を残す選手になるというのは刺激に?
西川アメリカで本当にいいなと思った選手がレアルに行って活躍して、やっぱりさすがだなと思いました。本当にトップリーグでやれる選手というのはどの試合でも徹底してパフォーマンスを出すなっていうところで、結果を出し続けているのかなと思うので。またいい選手は本当に波がない選手だと思っているので、どんな環境であろうが、どんなコンディションだろうが、最低限の仕事をするというのがいいキーパーだと思うので、そういうところにこだわってやっていきたいと思います。