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恋に臆病? 自分なりの「異性との距離の縮め方」を確立しましょう~おみおじリポート(32)~

大宮冬洋フリーライター
愛車とともに。桑田さん(仮名、51歳)はお坊ちゃん感が漂う優しい男性(筆者撮影)

※2020年10月15日追記。桑田さんはお見合い申し込みをいただいた女性と真剣交際に入りました。当然ながら、新たなお見合いはしていません。ご了承いただき、彼の成婚退会を一緒に願っていただけると幸いです。

※2020年11月20日追記。桑田さんはオネット活動開始から半年が経過し、自動退会となりました。桑田さんはお見合い申し込みをいただいた女性との真剣交際が続いています。良き縁になることを祈りつつ、見送りたいと思っています。

自分は公務員です。父が築いた会社はやり手の弟が社長を継いでいます

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女に声をかけて引き合わせる、お見合いおじさんおみおじ活動(略称:おみおじ)を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。お世話させてもらう独身者をオネット(大宮ネットワーク)会員として認定し、半年間で婚約を目指す活動です(詳細はこちら)。

 さて、4人目のオネット会員を紹介します。生き物大好きの公務員、桑田信彦さん(仮名、51歳)です。都心で生まれ育ち、父親は事業家で母親は勤務医だという桑田さん。お坊ちゃん感が漂っています。

「両親と弟家族は東京に住んでいます。父が築いた会社は従業員数300人程度の中小企業です。今ではやり手の弟が社長を継いでいます。弟夫婦には娘が3人いて、年に一度はみんなでハワイ旅行に行っていますよ。姪っ子たちにとっての私は『いつも小遣いをくれるおじちゃん』です(笑)」 

 僕は歴史小説が好きなのですが、大きな商家や武家の長男として桑田さんのような人物が登場することが少なくありません。人柄はいいのだけど、商才やマネジメント能力には欠けているのです。それを客観的に認識して、自分に向いた道を進むのは素敵なことですよね。そんな好人物に惚れ込む女性も必ず登場します。

 ええっと、現実の桑田さんに戻りましょう。在は関東地方の某県で公務員をしている桑田さん。長い一人暮らしで家事は得意らしいですが、職場や農家の方からおすそ分けをいただくことも多いそうです。やはり愛される人柄なのですね……。ただし、桑田さんには自信がちょっと足りません。

「今まで独身でいた理由は、気配りができないから、だと思います。生き物の話になると夢中になり、周囲が引いていてもバーッと話しちゃうんです。そんな自分は女性から嫌がられるだろうと思って、たいていは深入りしないようにしています。仕事では誰とでも話せますが、恋愛には臆病なんです」

おしゃれなファッションと落ち着いた物腰。「何か持っていそう」と思わせる独特な雰囲気

 面談を終えたマチコ先生はまず桑田さんの好印象を述べました。

「第一印象は『インテリチックな男性』です。おしゃれなファッションとゆっくり落ち着いた物腰で『何か持っていそう』と思ってしまう独特な雰囲気があります」

 持ってる男。つまり、この人と結婚したら幸せになれそうな予感を女性に与えられるということですよね。すごい誉め言葉です!

 ただし、マチコ先生は桑田さんの課題も指摘。それは「女性との距離感」です。

「恋愛に臆病ということですが、『恋愛=アグレッシブにいかなければいけない』という訳ではありません。桑田さんなりの相手との距離の縮め方を確立できれば、あとは怖いものなしかと思います。距離を縮めるには、まずは女性という生き物を理解してください。女性は、初めの警戒心はMAXの反面、程度の差はあれ母性を持っています。いったん心を許すと無条件で愛情を注いでくれるものです。注ぎ続けてくれるかどうかは、その後の2人の努力次第ですけど」

 マチコ先生が説明する女性の「超警戒の時期」に、我々男性に求められるのは一にも二にも礼儀正しさですよね。不必要に立ち入らず、さりげなく思いやることが大切だと思います。

 なお、誰かに会うときは自分の外見を整えることも相手に対する思いやりの1つです。「見た目ではなくオレの内面を評価してほしい」と清潔感に欠けた身だしなみでお見合いやデートの場に来る男性がたまにいますが、それは思いやりのない自己中心的な内面をさらけ出しているに過ぎません。

 マチコ先生によれば、桑田さんの場合は会話の面で礼儀正しさを強化する必要があります。

「心を許す時期の女性に対しては、桑田さんはありのままで十分かと思います。一方で、警戒の時期は、相手と自分を注意深く観察することが必要です。会話の内容や話す量、会う時間など、すべてが程よい距離感を保てるよう、いろいろな方と会いながら学んでいただけたらと思います」

 桑田さん、なんだか僕のほうがワクワクして来ましたよ。半年後には心優しい女性とカップルになっている予感がします!

スーツ姿で自撮りしてもらいました。さすが公務員。お洒落過ぎない普通のスーツ姿です
スーツ姿で自撮りしてもらいました。さすが公務員。お洒落過ぎない普通のスーツ姿です

※文中のオネット会員は仮名です。桑田さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイスを読みたい方はこちらをご覧ください(ヤフーの有料記事です)。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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