Yahoo!ニュース

人参は「弱火で茹でないで下さい!」料理人が必死の呼びかけ【そのワケとは?】

こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!

いきなりですが、皆さんは「人参」好きですか?

その鮮やかなオレンジ色と甘みが特徴の人参は、どんな料理にも彩りを加えてくれる万能野菜ですよね!そんな魅力的な人参について、先日「Instagram」のフォロワーの方からこんな質問が届いていました。

『人参を茹でても、まるで生みたいに硬いままなんです』

この質問を聞いて、『あ、私も!』と思った方はいませんか?

今回は、国家資格の調理師免許を持つ私が、その原因と解決方法を詳しく解説していきます。気になった方や、『私も同じ悩みを抱えていた!』という方は、ぜひ最後までお付き合いください!

今回の目次

  1. 原因は「ペクチン」にある
  2. 人参は弱火で茹でない!
  3. 蓋を使用する
  4. まとめ

原因は「ペクチン」にある

一体なぜ、茹でても茹でても人参が硬いままなのでしょうか?

その答えは、人参に含まれる「ペクチン」という成分にあります。

ペクチンとは、植物の細胞壁を構成する食物繊維の一種で、野菜にしっかりとした形と食感を与える役割を果たしています。

実は、人参を茹でるとき、60~70度の弱火が続くと、ペクチンの性質で硬くなってしまうことがあります。

人参は弱火で茹でない!

そのため、人参を茹でる際は弱火を使わないようにしましょう!

弱火だと、鍋の中の温度がペクチンが硬化しやすい温度帯にとどまり、人参が硬いまま仕上がってしまいます。

茹でる際は「強火」で!!

人参は根菜類なので、基本的には「水から茹でる」のが正しい方法ですが、ポイントは水が沸騰した後の火加減にあります。

強火でしっかりと沸騰をキープしながら茹でることで、ペクチンが硬化する温度帯を一気に通り抜け、人参が柔らかく仕上がります!

具体的にいうと…人参を柔らかくするためには、ペクチンが硬化する温度帯(60~70度)を避け、85~95度の温度をキープして茹でるのがポイントです。

蓋を使用する

先ほど、85~95度の温度をキープすると言いましたが、これを効率よく実現するためには、鍋に蓋を使用することがオススメです!

蓋を使うことで鍋の中の熱が逃げにくくなり、水温を安定させることができます

また、沸騰を持続させるのに余計な火力を使う必要がなくなり、調理がスムーズになります!

まとめ

  • 人参が硬いままになる原因は、ペクチンが硬化する60~70度の温度帯にある。
  • 人参を茹でる際は弱火ではなく、沸騰をキープできる強火を使うことがポイント。
  • 茹でる温度は85~95度を目安にし、ペクチンが硬化する温度帯を避ける。
  • 鍋に蓋をすることで熱が逃げにくくなり、水温を安定させることができる。

ぱぷちゃんのおすすめ記事がLINEに届きます!
料理に役立つ情報をまとめてお届けするアカウント・ぱぷちゃん「料理のトレンド速報」が9月25日から配信スタート。
毎週水曜日・土曜日の18時00分にお届けします。
ぜひ、友だち追加してご覧ください!

<友だち追加の方法>
■下記リンクをクリックして友だち追加してください
LINEアカウントメディア(外部リンク)
※本リンクは「Yahoo!ニュース エキスパート」との取り組みで特別に設置しています。

料理人の視点から、日々の食卓に役立つ「コツ」や「食材の扱い方」をお届けしています。旬の食材を無駄なく美味しく使い切るアイデアや、プロならではの保存方法など、皆さんのキッチンで活用できる情報をわかりやすく解説!【保有資格】調理師免許(国家資格)・食品技術管理専門士・フードコーディネーター

ぱぷちゃんの最近の記事