みんな気付いてない?つかみ食べが上手く出来ないワケ【元保育園栄養士監修】
離乳食専門家のしょこです。
触るけど・・・ぐちゃぐちゃして終わり!つかんだと思ったら捨てた!つかみ食べが上手に出来ない。と悩まれている親御さんは多いです。
大人から見ると『つかんで口に運ぶ』
簡単な動作ですが、実は想像以上に複雑な動きなんです。
つかんで口に運ぶまで、赤ちゃんが何を考えているのか、ぐちゃぐちゃ・捨てるワケとは?
つかみ食べの一連の動作を分解してみると・・・
この数秒間に多くの刺激が脳に伝わり口に運んでいることがわかりますね。
生まれて間のない小さい体ですごいなーと感じます。
ぐちゃぐちゃにしたり食べ物を捨てるワケ・・
- 食材の形や感触、温度を感じ取っている。
- どれくらいの力でつかめばいいのかを学んでいる。
これらはよく『遊び食べ』と呼ばれ、あまり良い印象を持たれませんが、理由を理解すれば悪いことではありません。
実は、つかみ食べが上達するためには、ぐちゃぐちゃにしたり、食べ物を捨てたりすることも大切な経験のひとつです。
たくさんの経験を積むことで、つかみ食べは上達し、遊び食べも減っていきます。そして、食器や食具を上手に使えるようになっていきますよ。
動画でも紹介しています。
Instagramにつかみ食べしている動画を載せています。よりイメージしやすいと思います。
専門的にいうと、目・手・口の協調運動
なかなか上達しなかったら・・・
つかみ食べと一括りにされがちですが、今回のように動作を分解してみると、
- どの動作まで出来ているのか
- どの動作がまだ出来ていないのか
明確になりますよね。そうなるとアプローチの仕方も変わってきます。
最後に!
ぐちゃぐちゃになったり、食べ物を捨てられたりする頻度が多いと、ママは体力的にも精神的にも大変なことが多いですよね。
【つかみ食べを行う上での3ポイント】
①ネットにはつかみ食べメニューのレシピがたくさん載っていて、作らなきゃいけないのかな?と思いがちですが、無理に作る必要はない。
②野菜や果物、パンなどを持ちやすいスティック状に切るだけで十分。
③片付け:テーブルにマットや床にシートを敷くなど工夫して片付けの時間を短縮する。