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ダルビッシュの100勝は、2012年以降18番目の多さ。白星の10分の1はエンジェルスから

宇根夏樹ベースボール・ライター
ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)Jun 9, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月9日、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)は、メジャーリーグ通算100勝目を挙げた。この日は、記録としては5.1イニングで4失点(自責点4)ながら、6回裏の途中に降板した時点では2失点だった。

 ダルビッシュは、2012年にテキサス・レンジャーズからメジャーデビューした。2012年以降に100勝以上を挙げた投手は、ダルビッシュを含めて19人。チャーリー・モートン(アトランタ・ブレーブス)はちょうど100勝なので、ダルビッシュの白星は、このスパンにおける18番目の多さ、ということになる。

筆者作成
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 2012年以降にデビューした投手に限ると、100勝に到達したのは、ダルビッシュが3人目だ。

 ゲリット・コール(ニューヨーク・ヤンキース)は、2013年にピッツバーグ・パイレーツからデビューした。この年の9月9日には、ダルビッシュと投げ合っている。ともに7イニングを投げ、コールは無失点、ダルビッシュは1失点。試合は、1対0でパイレーツが勝った。

 2度目に投げ合ったのは、先月28日だ。コールは6.0イニングで6失点(自責点5)、ダルビッシュは2.2イニングで7失点(自責点7)。1度目と同じく、コールは白星を手にし、ダルビッシュは黒星を喫した。

 ダラス・カイクルは、ダルビッシュと同じ年に、ヒューストン・アストロズからデビューした。ダルビッシュとの投げ合いは4度。そこで、カイクルは3勝を挙げ、ダルビッシュは4敗を喫している。

 なお、ダルビッシュの100勝は、レンジャーズで52勝(39敗/防御率3.42)、ロサンゼルス・ドジャースで4勝(3敗/防御率3.44)、シカゴ・カブスで15勝(14敗/防御率3.60)、パドレスで29勝(23敗/防御率3.73)だ。

 対戦チーム別では、ロサンゼルス・エンジェルスからの10勝が最も多い。2番目は、アリゾナ・ダイヤモンドバックスからの8勝だ。全30チームを相手に投げているが、1登板の2チーム、レンジャーズとボルティモア・オリオールズからの白星はない。

 今シーズン、パドレスは、7月28日~30日にレンジャーズ、8月14日~16日にオリオールズと試合を行う。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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