マグロ魚群監視用無人機の軍事転用
海上自衛隊が新しく導入を検討しているインシツ社の固定翼小型無人偵察機RQ-21ブラックジャック(商標はインテグレーター)は、同社の小型無人機スキャンイーグルを発展大型化したものです。そしてこの原型であるスキャンイーグルは元々、マグロ魚群監視用に使われる為の物でした。漁業調査船でも使用可能な数十kgの重量の小さな無人機です。
RQ-21ブラックジャック(インテグレーター)とスキャンイーグルは同じ空気圧式カタパルト射出機とブーム式回収装置を使用します。システムはコンパクトで漁業調査船や陸上でも使用可能です。つまり別に空母のような広い甲板は必要ではありません。仮に海上自衛隊がこれを導入した場合、演習で使う艦載無人標的機を除けば固定翼艦載機を護衛艦に搭載するのは初になりますが、全通甲板式ヘリコプター護衛艦で運用するとしても、将来的な固定翼戦闘機の運用とは全く無関係です。漁船でも運用出来る機材だからです。