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「私の体は実験台」“美しすぎる女教師”アン・インソン、日韓の美ボディブームを語る

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
アン・インソン(写真提供:SPOMAX/MUSCLE MANIA KOREA)

韓国の名門・西江(ソガン)大学で客員教授として心理学を教えながら、その美ボディも注目を集めているアン・インソン。

フィットネス大会での受賞歴も数多く、最近は専門誌で表紙を飾るなど、“美ボディすぎる女教師”として絶大な人気を集めているマッスル美女だ。

(参考記事:「ワールドクラスだ!!」“美しすぎる女教師”アン・インソンが魅せたビキニグラビアが話題

これまで2回に渡ってアン・インソンの独占インタビューを紹介してきたが、彼女には、韓国で巻き起こっている“マッスル・ブーム”についても訊かないわけにはいかなかった。

日本の「筋肉女子」や「ボディメイクブーム」と同じく、昨今は韓国でも身体を鍛える女性が増えているのだが、“健康美のアイコン”としてそのブームを牽引するアン・インソンは、こうした韓国の状況をどのように見ているのか。

そう問うと、アン・インソンは「韓国女性のライフスタイルが変わってきていると思います」と口を開いた。

“マッスル美女TOP10”特集なども話題に

「例えば、一昔前までは、“筋肉”といえばボディビルダーのようなムキムキの筋肉のイメージで、一般の女性からすると、“かわいい”や“美しい”とは結び付きにくいものでした。それが最近は、女性らしいボディラインを作るためには筋肉が必要だと考えるようになっています。

美しいスタイルを手に入れるためには、運動をして、食事もしっかりと取り、健康的な生活を送らなければいけない。そんな認識が広がっているんです。それは、多くの女性が運動やトレーニングにも時間を投資するようになっていることを見てもわかります」

そうした意識の変化には、アン・インソンらマッスル美女のメディア露出が増えていることも関係しているだろう。

実際に韓国では、“上位1%の神ボディ”とされるイェ・ジョンファなど、バラエティ番組にドラマ出演も行う“スポテイナー”(スポーツとエンターテイナーを合わせた造語)も登場しており、“マッスル美女TOP10”など特集を組むメディアも多い。

(参考記事:韓国メディア選定!! 美しすぎる「マッスル・クイーンTOP10」は誰だ!?

韓国女性のライフスタイル変化

そんなマッスル美女たちに続けと身体を鍛える女性たちが増え、そのライフスタイルも変化しているわけだが、アン・インソンは「私自身も、そうした流れのなかで運動を始めた一人でした」と話す。

「私もボディメイクが流行するなかで運動を始め、フィットネス大会への出場も決めましたが、実際に始めてみると、その効果が実感できますね。

何よりも変わったのは生活習慣です。もちろん身体も変化しますが、身体を鍛え始めると、自然と食事も睡眠もしっかりと取るようになるんです。それは健康にも良いことですよね。

私を含め、韓国女性たちが運動に関心を持ち、より健康的な生活を送るようになったのは、とても良い変化ではないでしょうか」

「日本の“筋肉女子”も知っています」

驚いたのは、そんなアン・インソンがこう続けたことだ。彼女は、「日本でも、身体を鍛える女性が増えているんですよね?」と口を開いたのだ。

「日本では“筋肉女子”という言葉が流行しているとニュースで目にしました。ジムも増えていて、さまざまなコンセプトのジムがあるとも聞いています。日本でも身体を鍛える女性が増えていると聞くと、なんだか親近感がわきます」

最近は、ミスFLASH2017にもなったグラビアアイドルの池田ゆりが今年8月に韓国で開かれたフィットネス大会「NICA KOREA STARWARS」に出場するなど、韓国で日本人女性の美ボディが話題になることもある。

(参考記事:「ミスFLASH2017」池田ゆり、“限界ギリギリ”のビキニ姿で韓国フィットネス大会参戦!!

それでも、まさかアン・インソンの口から“筋肉女子”という言葉まで飛び出すとは思わなかったため驚きを隠せなかったが、アン・インソンは、日本の“美ボディ自慢”たちがYouTubeにアップする動画もチェックしているという。

「例えば、トレーニング方法を紹介する動画なども見ています。日本ではこうやってトレーニングしているのか、こういうボディを作るのか、ジムの作りはこうなっているのかと発見があって楽しいんです。

今後は日本の情報ももっと知りたいし、逆に韓国の情報も日本に伝わればうれしいですね。ボディメイクを通じた日韓の交流が広がっていけばいいなと思います」

モデルを務めたフィットネス専門誌の“ビキニカレンダー”が完売になるなど、その美ボディが大注目を集めているアン・インソンだが、日本のトレーニング事情にも目を向けていることからも、彼女がボディメイクに本気で取り組んでいることがうかがえるだろう。

自分を実験台に続ける研究

それだけに気になるのは、これからのことだ。

このインタビューの第1回で、「心と身体の関係を知りたくて、皆さんの心と身体をしあわせにできる方法を見つけたくて、運動を始めました」と語っていたアン・インソンは、今後はどんな活動を行っていこうと考えているのか。

「今後も自分の身体を“実験台”にした研究は続けていきます。そして、いずれは心理学と運動をうまく掛け合わせて、心や身体の不調で悩み苦しんでいる人たちを助けたい。その人にあった運動法を教えたり、手助けをしてあげられるようなメンターになりたいです」

悩んでいる人を助けるために、運動を続けていきたい。

アン・インソンは今後の目標をそう語ったが、思えばこのインタビュー中、“美しくなりたい”“名前を売りたい”といった言葉は彼女の口から一度も出てこなかった。

エゴを前面に押し出すこともなく、“研究のため”という当初の目的を見失わずにトレーニングに励む彼女だからこそ、韓国の女性たちの憧れの的となり、支持を集めているのかもしれない。

そう思うと同時に、“美ボディすぎる女教師”の今後の活躍に期待したくなるインタビューだった。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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