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エンジェルスが昨年4月以来の地区首位に立つ。ただ、ここからの対戦相手には6シリーズ連続負け越し中

宇根夏樹ベースボール・ライター
左からJ.ウォルシュ、A.ベラスケス、M.スタッシ Apr 17, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月17日を終え、ロサンゼルス・エンジェルスは、昨年4月14日以来の地区首位に立った。現在は3連勝中。ア・リーグで連勝を継続中のチームは、エンジェルスだけだ。

 ただ、4月18日から、エンジェルスは、同地区のヒューストン・アストロズと3試合を行う。エンジェルスがアストロズに勝ち越したシリーズは、2020年9月4日~6日の4連勝が最後だ(9月5日はダブルヘッダー)。昨シーズンは、最初に顔を合わせた4月5日~6日に星を分け合った後、5シリーズとも負け越した。今シーズンの開幕シリーズも1勝3敗だったので、6シリーズ連続負け越し中だ。

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 昨シーズンに限らず、近年のエンジェルスは、アストロズを苦手としている。2016~21年の6シーズン中、勝ち越しは、6勝4敗の2020年だけ。この年は、新型コロナウイルスのパンデミックによってシーズンが短縮され、アストロズとの対戦は通常の約半数に過ぎなかった。それ以外の5シーズンは、いずれも負け越したのみならず、どのシーズンも勝率.370未満、借金5以上だ。

 4月18日~20日の先発投手は、エンジェルスが、マイケル・ロレンゼンパトリック・サンドバル大谷翔平、アストロズは、ルイス・ガルシアフランバー・バルデスジェイク・オドリッジの予定となっている。カードの初戦に登板するガルシアに対し、ジャレッド・ウォルシュは通算打率.636(11打数7安打)&2本塁打、大谷は通算打率.333(11打数4安打)&2本塁打を記録している。ウォルシュは、二塁打も2本だ。

 昨シーズン、エンジェルスは、最初の10試合で7勝を挙げた。この時点の貯金は4だった。だが、11試合目以降、貯金4以上は一度もなく――5月に入ってからは貯金3以上もなく――勝率.500前後を行き来した後、借金8でシーズンを終えた。今シーズンは、ここまで10試合で6勝を挙げている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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