寒いのに なかなか降らない仙台の初雪 でも今週中にタイヤ交換を
早いもので12月になってもう1週間、ここのところ宮城では冬らしい寒さの日が多くなっています。
図は仙台の日平均気温を平年と比較したグラフです。今年は、11月中旬に一度強い寒気がやってきた後は反対に暖かい空気が流れ込んできましたが、11月末からはほぼ平年並みの寒さが続いています。
と、空気は冷たいのですが仙台ではまだ初雪が発表されていません。仙台の初雪の平年日は11月24日ですので、既に平年より2週間も遅れています。ちなみに過去最も遅い記録は12月19日(1927年)ですので、遅い記録まであと10日余りという遅さになってきています。
寒いのに雪が降りにくいのは寒気がアンバランスなため
雪が降らないのは仙台に限ったことではありません。図はきょう8日現在の積雪の深さを平年と比較した図です。平年の40%以下を表す青い表示ばかりで、実際の積雪は0cmという所ばかりです。
気温は平年並みなのに雪は少ない。これは上空高い所の寒気があまり強くないためかもしれません。
単に「上空の寒気」と言っても高さによって地上への影響は異なります。ものすごく簡単に言うと、地上に近い所の寒気が強ければ気温が低くなるため寒さの目安にされています。一方、上空高いところの寒気が強いと雪雲が発達しやすくなるため大雪の目安にされています。
グラフは秋田の上空約5500mという高いところの気温を平年と比較したものです。
約5500mの寒気も全体の傾向としては上述した仙台のグラフと似たような形ですが、今月に入ってからの部分は、気温のそれに比べると平年並みか高い日が多くなっています。
石川県の輪島上空だともっと顕著で、上空の寒気は明らかに平年より弱い状態が続いています。
すなわち地上に近い部分では寒気が入ってきているけど、上空高い所の寒気はそこまで強くないため雪雲が発達しにくい、という状況が続いているものと思われます。
いわば冬将軍が足先だけ伸ばしてきているけど、胴体はまだ北の方にあるというような状態でしょう。
来週は上層も下層も強い寒気到来
ところが来週前半は流れが変わります。14日(月)~15日(火)頃にかけては、地上に近い所だけでなく上空高い所まで含め、非常に強い寒気が流れ込んでくる見込みです。
きょう気象庁発表の週間予報では宮城県西部に雪マークがつきました。この日は強い冬型の気圧配置になる見込みで、東部でも雪雲の流れ込んでくる時間はありそうです。遅れていた仙台の初雪も発表されるかもしれません。
まだ車がノーマルタイヤのままという方は今週中に交換をしておくようにしてください。