臭くて旨い豚骨ラーメンとは一体なんなのか

リアルな駒やの一杯を求め創業店へ通う

6月23日（日）の早朝8時頃。〈博多ラーメン駒や 創業店〉の目の前にある有料駐車場へ車を停め、外にある券売機であらかじめ食券を購入するシステム。「味玉ラーメン」を選択し発券し店内へと向かう。（余談ですが、PayPayにも対応していますのでメニューを決めたら直接店内で注文し食後に精算することも可能です）

店長限定メニュー「1日限定5杯の担々麺」

店内に入り店長に食券を渡しながら「おまかせで」と言うと、店長の裏メニューで人気の「担々麺」ができるとのこと。そちらに変更しつつ待つことしばしで配膳された一杯は、クサ旨な豚骨のスープはそのままに、チャーシューではなく特製の肉味噌とワンタン、温泉卵の入った変わり種のボリュームのある担々麺。

麺は唐辛子練込麺を使用し、ピリ辛具合をアップさせた美味しい逸品に仕上がっていた。店長がお店に入っている時のみの限定麺になり、1日5杯ほどは毎日提供できるそうなのでご興味のある方はぜひ、店内にてお尋ねを。

カエシを醤油ダレから塩ダレに変更可能

担々麺を食べた一週間後の6月30日（日）8時前。この日は、7時半頃からフライングオープンしていたらしく、すでに暖簾が店先に掛かっていた（創業店ではよくある）。選択は「味玉ラーメン」と「塩ダレに変更券」の2枚を発券し店内へ。そして配膳された一杯は、いつものスープの見た目とも違った、塩ダレの効いたキレとコク、さらに旨みあふれる極旨な逸品。あらためてこのスープの美味しさを実感。

久しぶりの塩ダレは、以前よりもさらに美味しくなっていた印象で、機会があればぜひお試しいただきたいひと品。さらに〈駒や 創業店〉では通常、ベーシックな細ストレート麺になるものの「平打ちストレート麺」と「唐辛子練込麺」があり、3種類の麺から好みに応じて選択することが可能。すべて老舗の製麺所「宝フーズ」謹製で、最初から麺を変更することも可能だし、替玉時に注文することも可能だ。

駒や人気No.1メニューの「ワンタンめん」

そして〈駒や 創業店〉の人気No.1メニューにして券売機最上段左上で不動のポジションの「ワンタンめん」が食べたくて、7月14日（日）の8時過ぎに訪問。食券を購入後、店内左端のカウンター席に座りながら「濃いめの一杯をお願いします」と店長に注文。

待つこと少々、配膳された一杯は、茶褐色でワイルドさを醸成させた濃厚そうな豚骨のスープに、ボリューム感のある白く輝くワンタンとの見た目の対比がなんとも美味しそう。実際に食べ進めると現在のスープのコンディションの良さが直に伝わってくる旨みがたまらない。当分は通い続けそうな予感が自身に湧いてきながら、あっという間に完食。ごちそうさまでした。

麺の硬さは「カタ・普通・ヤワ」の三種から

麺の硬さは基本「バリカタ」や「ナマ」が無いのが〈駒や〉スタイル。初めて食べられる方は「普通」で注文して自身の好みの硬さを確認してみるのがいいかもしれない。また、気さくな店長さんは「ヤワ麺戦士」と言われるくらい「ヤワ麺好き＆ヤワ麺推し」の方なので、日頃「カタ」ばかりで注文されている方は、一度「駒やのヤワ麺」にチャレンジされてみるのも良いかもしれない。

店内はカウンター7席のみで、日曜日のみ朝8時から営業開始（日曜日のみ15時で営業終了）。最寄り駅は、福岡市営地下鉄箱崎線「馬出九大病院前駅」。そこから歩いて5分ほどの立地に、レトロな雰囲気の「馬出中央商店街」の一角にある。福岡市営地下鉄の「天神駅」や「福岡空港駅」「博多駅」からは「中洲川端駅」を経由することで接続できるので、車以外での訪問なら地下鉄を利用するのがおすすめ。

まだ未訪問ながら、2024年7月17日にリニューアルしたばかりの、福岡市東区箱崎にある〈駒や 箱崎店〉は、新たに夜限定のお店として営業を再開（開店22時〜翌3時まで）。お酒はもちろんのことおつまみ類も豊富に取り揃え、夜がメインながらも臨機応変に営業を開始された。新たに迎えられた店長は、福岡を代表するグローバルなラーメンカンパニーのご出身という。それもまた〈駒や〉の新たな魅力の一つになりそうだ。

ラーメンの味わいは「駒や 総本店」のスープを基にしながらも〈駒や 箱崎店〉オリジナル仕込みで、駒やがラーメンをはじめた当初の「鉄板焼き 駒や」の頃の味に近いそうなので、特に当時からの駒やファンの方には楽しめるお店になっているようだ。

今後も〈博多ラーメン駒や〉グループは、福岡のラーメンシーンを変わらず席巻し続けていきそうだ。

博多ラーメン駒や 創業店

博多ラーメン駒や 箱崎店

博多ラーメン駒や 総本店