大谷翔平のホームランは、4月末時点の8本も5月末時点の15本もリーグ・トップと1本差
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、4月に8本のホームランを打ち、この時点ではリーグ・トップと1本差の2位タイに位置していた。また、5月を終えた時点の15本塁打も、順位は3位ながら、トップとの差は1ヵ月前と同じ1本だ。
ただ、トップ3のうち、大谷以外の2人は顔ぶれが変わっている。4月末の時点で1位だったJ.D.マルティネス(ボストン・レッドソックス)は、5月もほぼフル出場したにもかかわらず、月間のホームランは3本にとどまった。シーズン全体の12本塁打は10位タイだ。大谷と8本塁打で並んでいたバイロン・バクストン(ミネソタ・ツインズ)は、5月4日に打ったシーズン9本目のホームランが、現時点では最後。その2日後に腰を痛め、現在も故障者リストに入っている。
一方、大谷を抜いた2人のうち、アドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)は、5月に両リーグ最多の11本塁打を記録し、4月の5本と合わせてシーズン16本とした。こちらも16本塁打のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は、2ヵ月続けて7本以上のホームランを打った。4月が7本、5月は9本だ。
ア・リーグでは、大谷とラファエル・デバース(レッドソックス)も、2ヵ月連続7本塁打以上を記録している。
大谷に関して、チームメイトのマイク・トラウトが離脱した影響の有無は、まだはっきりとはわからない。トラウトが右のふくらはぎを痛め、途中退場したのは5月17日だ。大谷はこの試合で、トラウトが他の選手と交代した後にホームランを打ち、その翌日も本塁打を記録した。一方、5月19日以降の11試合は、31打数で1本しかホームランを打っておらず、四球は増加傾向にある。とはいえ、サンプル数としてはそう多くない。ちなみに、5月の7本塁打はチーム最多ではなく、ジャレッド・ウォルシュの8本塁打に次ぐ。
また、大谷は投手としても出場しており、この点は他の野手と大きく異なるが、打席数と打数が少ないわけではない。例えば、ア・リーグ本塁打トップ10にランクインしている13人の平均は、206.0打席と181.8打数。大谷は206打席と186打数だ。
なお、打席と打数については、前にこちらで書いた。
●今さらながら「打席」と「打数」について知っておきたいこと。「首位打者」や「連続安打試合」にも関わる話
NPBの月間本塁打については、こちら。