間も無くゴング!WBA/WBC/WBOスーパーミドル級タイトルマッチ
ついに今日、WBA/WBC/WBOスーパーミドル級タイトルマッチのゴングがなる。61勝(39KO)2敗2分のチャンピオン、サウル・"カネロ"・アルバレスと、22戦前勝17KOの挑戦者、エドガー・ベルランガが対峙する。
メキシコ人であるアルバレスと、生まれの育ちもニューヨークながら、プエルトリコの血が流れたベルランガのファイトは、まさに国の威信を賭けた一戦だ。
前日計量を166.8パウンドでクリアしたチャンピオンは、最終記者会見で語った。
「ヤツは私をKOするなんて簡単に言うが、実際にそうするのは難しいよ。試合当日は、彼にとって難しい試合になるさ。こちらもノックアウトを狙っていく。KOする感覚を愛しているし、そのためにベストを尽くす。
メキシコ独立の祝日である週末に戦えるのは、本当に光栄だ。我々メキシカンにとって特別な、そして大切な日だ。祖国の人たちのためプライドを持って戦う。自分は試合の度に、100パーセントの準備をしてリングに上がってきた。毎回、同じ気持ちだよ。やるだけのことをやった。
いつも応援してくれるファンの方には、心から感謝している。だからこそ、私が今もベストファイターである事を見せたい。私はボクシングを愛しているし、毎日ジムに行く日課も好きでたまらないんだ」
167.6パウンドと、身長、体重でアドバンテージのある22歳の挑戦者も話した。
「チーム•ベルランガにとって、待ちに待ったチャンスがきた。火花が散る一戦となるだろう。プエルトリコvs.メキシコ。母国の方々が俺の勝利を信じてくれている。
自分はノックアウト・アーティストだ。ボクサーなら誰だってKO勝ちしたい。カネロがレジェンドってことは承知の上だ。ただ単にパンチを出すわけにはいかない。正しい方法で勝利する。6ラウンドに眠らせる予定だが、12回フルに戦える調整もしてきた。
こんなビッグファイトがやれるなんて、最高だ。今は、嵐の前の静けさって感じだな。歴史を作り、こちらも伝説の男になるよ。
今、この場にいることが、すべて物語っている。予想以上だ。プロになる前、成功出来るかなと、自分を案じたこともあった。しかし、最終的には、ここまで辿り着けるだろういう気持ちもあった。土曜日の夜が終われば、俺はプエルトリコボクシング界の顔かもな。何年もそれを望んでいた。今度は俺の番だ」
メキシコvs.プエルトリコといえば、サルバドール・サンチェスvs.ウルフレッド・ゴメス、同ゴメスvs.カルロス・サラテ、ウルフレッド・ベニテスvs.カルロス・パロミノ、フリオ・セサール・チャベスvs.ヘクター・カマチョ、そして、メキシコの血を引くアメリカンも入れれば、フェリックス・トリニダードvs.オスカー・デラホーヤ、同トリニダードvs.フェルナンド・バルガス等が挙げられる。
今日のラスベガスは、どのくらい盛り上がるだろうか。両者の身長差が気になるが‥‥。