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【京都市中京区】『光る君へ』にも登場する藤原道長の妻・明子の邸宅跡は真田幸村ゆかりの地でもあった

くまライター(京都市)

今年、2024年の大河ドラマ『光る君へ』紫式部が主人公で、物語のほぼ全編にわたって京都が舞台になります。番組が始まってすでに3ヶ月以上が経過しており、今さらではありますが、せっかくなので聖地巡礼をしようと考えたのでした。

藤原道長の妻・明子の邸宅跡「高松殿址碑」

というわけで、京都市中京区にある「高松殿址碑」にやってきました。

高松殿は醍醐天皇の皇子で臣下に降った源高明(みなもとのたかあきら)の邸宅です。

源高明は時の権力者である藤原師輔(ふじわらのもろすけ)の娘と結婚し、左大臣にまで昇りますが、師輔の死後は藤原氏に疎まれ、安和の変(あんなのへん)で失脚しました。

高明は『源氏物語』の主人公・光源氏のモデルの1人とされています。

また、「いろはにほへと」で始まる「いろは唄」は高明が作ったという説があります。

高明の娘である明子藤原道長と結婚し、この地に住んで「高松殿」と呼ばれました。

『光る君へ』では瀧内公美さんが演じています。劇中では、自分の父の失脚に関わっていたと思われる道長の父・兼家に恨みを持ち、道長に嫁ぎながらも兼家を呪詛するという複雑で恐ろしいキャラクターとなっています。

後白河天皇はこの地で即位し、以後は皇居となりました。

保元の乱の際には源義朝や平清盛らの軍勢がこの地に集結し、後白河天皇の本拠地となったことで知られます。

その後、平治の乱の際に焼失しました。

高松殿の邸内にまつられていた高松明神は焼失をまぬがれ、現在は「高松神明神社」として残っています。

高松神明神社の門前には「高松殿址」の石碑が建てられています。

高松神明神社

高松神明神社は天照大神・八幡大神・春日大神を祭神としてまつり、開運厄除けの神さまとして信仰を集めています。

高松神明神社の境内には、神社には珍しくお地蔵さんがまつられています。

これは真田幸村の念持仏だったものを、九度山の真田庵から拝領してきたもの。「幸村の知恵の地蔵尊」として信仰され、地蔵堂の台石をさすり、子達の頭をなでると知恵を授かるとされています。

そんなわけで境内にはいたるところに真田の六文銭が。高松殿よりもむしろ真田幸村推しなのでした。

高松神明神社
住所/京都市中京区津軽町790
電話/075-231-8386

ライター(京都市)

大阪生まれの大阪育ち、京都在住のライター・DTPデザイナー・イラストレーターです。京都の情報誌を経てフリーランスになりました。よろしゅうおたのもうします。

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