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ジャッジは三振の連続試合をどこまで伸ばす。MLB新記録のXデーは8月22日か

宇根夏樹ベースボール・ライター
アダム・ダン Sep 30, 2004(写真:ロイター/アフロ)

 7月8日から8月17日にかけて、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は出場した34試合のすべてにおいて、三振を喫した。8月16日には、アダム・ダンが2012年に記録した32試合連続三振を追い抜き、野手による1シーズンの最長記録を打ち立てた。

 イライアス・スポーツ・ビューローによると、ジャッジの34試合連続三振は、投手を含めても2位タイに位置する。ビル・ストーンマン(1971年)の35試合連続に次ぎ、バイダ・ブルー(1971年)と並ぶ。

 あと2試合続けて三振すると、ジャッジはストーンマンの記録を塗り替える。さらに、シーズンをまたいだ最長記録の更新も、目前に迫っている。

 このストリークは、ストーンマンの37試合連続が最も長く、野手ではダンが36試合連続の記録を持つ。ストーンマンは1971年のストリークを継続したまま翌シーズンを迎え、開幕3先発目に終止符を打った。ダンは2011年のシーズンを4試合連続三振で終え、翌年の開幕から32試合続けて三振を喫した。

 ヤンキースは今後、18~20日にボストン・レッドソックス、22~24日にデトロイト・タイガースと対戦する。ジャッジが欠場することなくストリークを伸ばせば、38試合連続の新記録を樹立するXデーは、22日となる。

 ちなみに、ストーンマンとダンの記録はオールスター・ゲームもポストシーズンも挟んでいないが、ジャッジは7月11日に行われたオールスター・ゲームで、1打席目にマックス・シャーザー(ワシントン・ナショナルズ)と対戦し、三振に仕留められた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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