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間も無くゴング! 元ミドル級世界チャンプvs.殿堂入りした3階級制覇王者の息子

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Esther Lin/Fanmio

 本日、カリフォルニア州アナハイムのホンダセンターで、元WBA、IBFミドル級チャンピオンのダニエル・ジェイコブス(37)と、シェーン・モズリー・ジュニア(33)が対峙する。ライトヘビー級10回戦で組まれた。間も無くゴングだ。

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 37勝(30KO)4敗のジェイコブスは言った。

 「これが殿堂入りに向けた最後の走りだ。私は既に2度世界チャンピオンになっているが、達成すべきことがまだある。良い試合になるだろうから、ファンの皆さんには、注目してほしいね。当日は『奇跡の男』の復活が見られるので、お見逃しなく」

 そして、前日計量を169.2パウンドでパスした。

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 「リングに戻ることを、ここ2年間ずっと考えていた。シェーン・モズリー・ジュニアのような、飢えた若いライオンを捻じ伏せるだけの力が、私には十二分にある。常に、起こりうる最も難しい課題に挑んできた。

 カムバックに向け、100%を尽くしてきた。私は一度決意すると、物事に全力で取り組む。8か月間トレーニングを続け、精神的にも準備してきた。生計のために戦ってはいない。自分の偉大さのために戦っている。それこそが最も強い原動力だよ」

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 167.6パウンドで秤を降りた、21勝(12KO)4敗のシェーン・モズリー・ジュニアも話した。

 「どの試合も私の人生を懸けたものだが、今回は特別だね。しっかりと準備した。この舞台に上がれることに、興奮している。 2度の世界チャンピオンとなったファイターと戦うなんて、大きなチャンスだと思う。自分をサポートしてくれた皆さんに感謝する。素晴らしいショーをお届けしたい」

Esther Lin/Fanmio
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 前座に登場するアマド・バルガスも、元世界チャンプの父を持つ。アマドは、モズリーの父と2度戦った元IBF、WBAスーパーウエルター級王者であるフェルナンド・バルガスの次男だ。目下10戦全勝4KO。彼も語った。

 「この戦いに向けて集中してきた。俺は鋭いぜ。俺と戦うことを決めたショーン・ガルシアには敬意を表す。彼の100%を出すだろう。でも、勝利のために準備万端だ」

 さて、今夜の興行で主役となるのは誰か。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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