【秋田県横手市】内蔵の町で味わう昔ながらの中華そば!横手市増田『つばくら食堂』とは?
昭和33年創業!なつかしの昭和の味を求め、増田の老舗食堂にGO!
冬の増田で、温かい人情と中華そばに触れる。
久しぶりに訪れた増田の町はどこか寂しげだった。……って、なんかごめんなさい。
というのも前回訪れた昨年8月は『エヴァンゲリオン大博覧会』の真っ只中。観光客も多く、街が活気にあふれていた。そのイメージが強かったため、冬の内蔵の町が私の目にやや寂しく映ったのかもしれない。
そんなちょっぴりおセンチモードの私が向かったのは、増田の住宅街にある『つばくら食堂』。ズッコケないように雪道をゆっくり歩いていると、噂の老舗食堂の看板を発見。おお、コレだ。この昔の中華そばがとっても気になり、今日は内蔵の町にやってきたのだ。
歴史を感じる薄紫色のタペストリーと、酒呑みのハートをくすぐる赤提灯。店名が書かれた看板には「酒は日の丸」という文字も見える。これは増田にある酒蔵『日の丸醸造』を指しているのだろう。今回は中華そばの噂を聞いてやってきた私だが、その外観から地域に根づいた酒場の顔も見えてくる。
鮮やかな黄色い暖簾をくぐり扉をあけると、親切なご夫婦が迎えてくれた。店内はテーブル席に加えて、小上りも完備。そして、さすがは『まんが美術館』がある増田の食堂だ。入口の近くには大量のコミックが鎮座している。
品書き
昔の中華そば:650円、マーボラーメン:850円、みそラーメン:750円、肉玉入り焼きそば:750円など。
※水曜日はラーメン類、焼きそばの大盛りサービスあり
人気の中華そばは650円、横手では外せない焼きそばは600円からと、リーズナブルなメニューが並ぶ『つばくら食堂』。この日はソールドアウトしていた売切れ御免のホルモン入り焼きそばや、火曜日の夜限定の高橋さんちの手作りハンバーグも気になるところだ。
そんな中、今回私は気になっていた昔ながらの中華そばをチョイス。哀愁と昭和の香り漂うキリンビールのコップに水を注ぎつつ、その到着を待とう。
心も体も温まる極上の一杯!『つばくら食堂』の昔ながらの中華そばを実食!
さあ、お待ちかねの昔の中華そばが到着だ。丼ぶりにたんまりと入ったスープの中に、ノスラーに欠かせないナルトや海苔、細切りメンマなどがスタンバイ。お麩が入っているのも、なんだか嬉しい。
ああ、これだよなぁ。カテゴリーはあっさり系だけど、鰹出汁の旨味もしっかり顔を出す。ガツンとパンチ力高めのラーメンも好きだけど、こういうテイストの中華そばは、ときどき無性に食べたくなるんだよね。ひとりで納得しながら、中細縮れ麺を高速で口に運ぶ。ウマいなぁ。もはや、無限に食えそうだ。
透き通ったスープの中から、トロトロのチャーシューを救出。コイツがなかなか侮れない。醤油の味がしっかり沁みていて、あっさり系中華そばの中で良いアクセントになっている。なつかしさの中に、お店のこだわりが見える極上の一杯。勢いよく麺を啜り、熱々のスープを飲み、最後にお麩をツルっと口に運んで今日もごちそうさま。
人気の中華そばや焼きそばを求めて、横手市外から訪れるファンも多い『つばくら食堂』だが、夜は地元の方で賑わう酒場へと姿を変える。店内の奥には、常連さんがキープしている焼酎ボトルがズラリ。ぶらりと訪れた方はもちろん、地元の方々にも愛されていることがわかる。
古き良き昭和の趣き、なつかしい中華そばの味、そして新参者の私にも気さくに接してくれる温かいご夫婦。訪れたときは寂しく感じた増田の街並みが、帰りは少しだけ違って見えた。
冬の増田も悪くないな。温かい人情と中華そばに触れて、そんなことを思う私である。
【店舗情報】
つばくら食堂
住所:秋田県横手市増田町増田関ノ口12
営業時間:昼の部11時~14時、夜の部17時~22時
電話番号:0182-45-3772
定休日:毎週月曜日、毎週木曜日夜の部
※月曜祝日の場合は昼のみ営業
※月曜祝日の次の日は1日休業
※木曜日は昼の部のみ営業