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ハズレの「シャインマスカット」を買わない選び方。たった3つのコツを元スーパーの店員が解説

ぱるとよ料理研究家

シャインマスカットは甘くてパリッとした食感が楽しめるブドウで、近年スーパーの果物売り場の陳列面積を増やしている人気の果物です。1房1,000円以上のものが多く、私のような子育て世代の庶民にはなかなか手が出しづらい果物。

いざ購入するときは、しっかりと目利きして、鮮度の良く美味しいシャインマスカットを選んでいます。そこで今回は、元スーパーの青果担当の「ぱるとよ」が、ハズレのシャインマスカットを買わない選び方のコツを3つご紹介します。

選び方のコツ1:軸が緑色

シャインマスカットを選ぶ際の最も基本的なポイントは、軸の色をチェックすることです。鮮度の良いシャインマスカットは軸が緑色をしています。収穫から時間が経つと、軸は緑色から茶色に変色します。茶色くなっているものは古く、鮮度が落ちている可能性が高いです。軸が緑色のものを選ぶことで、家での保存期間も長くなります。

選び方のコツ2:実にツヤ・ハリがある

次に、ブドウの実のツヤや張りを確認しましょう。鮮度が良いシャインマスカットは、実がパンパンに張っており、ツヤがあります。

シワのあるシャインマスカットの例
シワのあるシャインマスカットの例

ブドウが古くなると、実のハリやツヤが失われてきます。シャキッとした食感がシャインマスカットの魅力の一つですので、実がしっかりと張っているものを選ぶことをおすすめします。以前に、シワのよったシャインマスカットを食べたことがありますが、パリッとした食感が損なわれて美味しくありませんでした。

選び方のコツ3:脱粒していない

シャインマスカットの鮮度を見分けるもう一つのポイントは、粒が軸から落ちていないかどうかを確認することです。古くなったシャインマスカットは、粒が軸から落ちやすくなります。この脱粒と呼ばれる現象は、収穫から時間が経ったものが多い傾向にあります。

脱粒した実は傷んでいなければもちろん食べることはできますが、枝とくっついていた実の部分が黒く変色し傷みやすくなります。シャインマスカットは追熟しないため、新鮮なものを選ぶことが大切です。また適切な保存方法もシャインマスカットを長く楽しむコツの一つですよ。

・房のまま保存はNG!シャインマスカットを長く美味しく楽しむ保存方法!

【豆知識】どっちが甘い?「緑色」or「黄緑色」

緑色のシャインマスカットよりも黄緑色のシャインマスカットが甘い傾向にあります。緑色(下の写真左側)と黄緑色(下の写真右側)で糖度を調べてみた結果、黄緑色の方が糖度が高かったです。

もちろん青果物ですので個体差はありますが、黄緑色の方が糖度が高い傾向にあることは「山梨県総合理工学研究機構」の研究結果からも示されています。

ただし、黄緑色のシャインマスカットは、緑色に比べてシャキッとした食感が少し弱いように感じます。(あくまで私の感想ですが…!)。

  • 糖度が高い甘いシャインマスカット:黄緑色
  • シャキッと弾けるような食感のシャインマスカット:緑色

実は果物は見た目によって、糖度が「高い」「低い」を見分けることができます。その一つがみかんです。

・みかんは「大きい」or「小さい」どっちが糖度が高い?果物のプロが解説

まとめ

  • 軸が緑色のシャインマスカットを選ぶ
  • ツヤ・ハリがあるものを選ぶ
  • 粒が軸から落ちていないものを選ぶ
  • 黄緑色のシャインマスカットは甘いが、緑色のものはシャキッとした食感が楽しめる

これらのポイントを押さえて、美味しいシャインマスカットを選んでください。

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料理研究家

料理研究家、野菜、果物、コストコのお役立ち情報を発信中!【職歴】中堅スーパーの青果担当者~中央卸売市場 大卸 食育担当~3人の子供を育てながら食育フリーランスとして活動中(500回以上 食育講座の登壇経験あり)。

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