子育てにおける自責思考とは?なぜ、どうしてを何、どうしたらに変えて工夫を生み出そう!
相談させてください。
自責思考を身につけなくてはならないという話を耳にしました。
仕事をしているときにもよく言われていたことで、これは子育てにも共通するものだと思いました。
ただ、自責思考で考えていると何もかも自分のせいに思えてひどく苦しくなります。
なぜ子どもはこんなことをしたのか、どうして自分は怒ってしまうのか
自分のことを責めすぎて気分が沈んでいきます。
こんな思いをしながら子育てに取り組まないといけないのでしょうか。
相談いただきありがとうございます。
自責思考=自分のことを責める と考えてしまうと、とても苦しくなってしまうでしょう。
この記事では、自分を責めるのではなく、よりよい方向にものごとを考える思考の工夫としての自責思考について解説していきます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
子育てにおける自責思考のとらえ方と具体例
子どもの姿に対して、自分の工夫で子どもの行動に影響を与えられる、と考えての言動を自責思考とします。
子どもが親の視点から見て好ましくないことをおこなった際、「子どもが悪い」と考えて他責で考えると大変です。
なぜなら、人を変えるのは難しいから。
自分の言動を変えて、その結果子どもの行動が変わるならその方が簡単です。
具体例でみていきましょう。
子どもが親の話を聞かない
他責:子どもの聞き方が悪いと考え、「ちゃんと聞きなさい」と言う
自責:伝え方がよくなかったのか?と考え、環境を調整したり話し方を変えたりする
片付けができない
他責:片付けられない子どもが悪いと考え、片づけるように伝える
自責:何があれば片付けができるか考える。
収納のやり方を変えたりわかりやすい箱を用意するなど工夫する
子どもの忘れ物が多い
他責:だらしないのが悪い。しっかりしなさい、と伝える
自責:忘れないように一緒に持ち物を確認する、リストを作ってみる
具体例でみてみると想像しやすいのではないでしょうか。
他責で子どもにまかせるよりも、親が工夫できることはないか?と自責で考えて対処したほうがスムーズです。
失敗したほうが学ぶ、という考えもあります。
しかし、個人的な考えとしては、自責の例のように具体的な行動を示した方が思考の幅が広がります。
また、工夫をしていても失敗することは人生ではたくさんあります。
失敗した時は、「何があればうまくいったかな」「どうしたらよかったと思う?」といった次につながる話ができるとよいですね。
自責は自分を責めるのではなく、工夫のチャンス
子育ては、自分ひとりでできることではありません。
子どもという相手があって、パートナーなど家族の存在、保育園や幼稚園、小学校の先生とのかかわり、習い事、お友だち関係…さまざまな要素があります。
それら複雑な要素に対して、何かうまくいかないときに
『なぜコントロールできないんだろう』
『今他責思考になっているかな』
『もっと自分がこうしておけばよかったのかな』
と、自分を責め始めると負のループに陥ってしまいます。
なぜできなかったのか
どうしてこんなことになったのか
と考えるのではなく、
何があればできるか
どうすれば△△といった状態になるか
など、工夫の視点で自責思考を使いましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。