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イ・ボミ効果で注目され始めた韓国女子プロゴルフ界の美女ゴルファーたち

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
プロ2年目のパク・キョルには今から注目しておきたい。(写真提供:KLPGA)

日本女子ゴルフツアーの『meijiカップ』を制した昨季賞金女王のイ・ボミ。今季3勝目を挙げて早くも今季の獲得賞金が1億円を突破するなど、その勢いは衰えることを知らないが、そのイ・ボミ効果か巷では最近、韓国女子ゴルフへの注目度が高まっているらしい。

ゴルフ週刊誌では近々、韓国女子ゴルフの特集を組むらしいし、先日はとあるファッション誌の編集者から「韓国女子ゴルフ特集をやりたいのでオススメの選手を教えてください」との連絡をいただいた。

そういうとき、真っ先にオススメするのは韓国女子ゴルフ界の“超絶セクシークイーン”と呼ばれるアン・シネだ。韓国では“美女ゴルファー”の代名詞と言われ、テレビCMやグラビアを飾ることが多い彼女は、日本ツアーへの本格参戦もないだけに編集者のウケも多い。

また、KLPGA広報モデルのリストを渡すようにもしている。KLPGA広報モデルとは、韓国女子ゴルフを盛り上げるべくさまざまな広報活動を行う女子ゴルファーたちのことで、KLPGAツアーで賞金上位60位以内の選手(海外ツアーで活動中の選手は除外)のなかから、メディアやスポンサー関係者、KLPGA会員などの投票によって選ばれる。

選ばれるのは毎年約10人。2016年はコ・ジニョン、キム・ミンソン、キム・ジャヨン、キム・ヘリム、キム・ヘユン、パク・キョル、パク・ソンヒョン、ユン・チェヨン、チョ・ユンジ、ホン・ジンジュが選ばれた。

(参考記事:2016年KLPGA広報モデルたちのグラビア写真が公開!! 「美しすぎる」と絶賛の嵐!!

ただ、こうして名前を列挙されても先方もわかりづらいので、簡単なキャッチフレーズや実績を紹介するようにしている。

例えば今年3月の『ヤマハ・レディース』で3位になった“八頭身美女”ユン・チェヨンは「KLPGA広報大使に8連続して選ばれている」と説明したり、「“フェアウェイの妖精”と呼ばれるキム・ジャヨンは過去に何度かインタビューもしましたが、日本にも興味があるようでした」と教えると、編集者も食いついてくる。彼女たちをひとまめとめにしてもっとわかりやすく、“韓国美女ゴルファー神セブン”と勝手に命名して紹介するときもある。

そんなKLPGA広報モデルが揃い踏みにし、なおかつイ・ボミも約3年ぶりに韓国ツアーに出場した『BMWレディースチャンピオンシップ』については以前この欄でも紹介したが、韓国女子ツアーにはまだまだ日本では知られていない人気者が多い。

(参考記事:韓国美女ゴルファー大図鑑 in 「BMWレディース2016」

例えばプロ2年目のパク・キョルなどは今から注目しておくことをオススメしたい。「女優キム・テヒに似ていて“フェアウェイを歩くバービー人形”と言われている容姿もさることながら、その実力は折り紙付きだ。

2014年9月に軽井沢で行なわれた『世界アマチュアゴルフチーム選手権』のために来日した彼女とじっくり話す機会もあったが、なんでも「小学1年でゴルフを始め、小6で代表候補扱いとなる常備軍に選ばれ、韓国代表になった」らしい。

2014年仁川アジア大会では金メダルも手にした。プロ2年目でまだ未勝利だが、香妻琴乃や藤田光里と似た雰囲気があるので来日すれば日本でも人気が出そうな気がする。

いずれにしても日本でKLPGAの関心が高まっている事実は当のKLPGAにとっても嬉しいことだという。

先日取材したKLPGA関係者も、「最近は日本のファンからも問い合わせがくるんですよ。イ・ボミやキム・ハヌルへの関心がキッカケなのでしょうが、我々にとっては大変喜ばしいことです」と目を細めていたほどだ。

女子ゴルフが日韓の理解と交流の一助になっている。昨今の韓国女子ゴルフへの関心はそんなことを感じさせてくれる。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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