「腎臓」が悪くなると「骨」が弱くなる?-腎臓の意外な働きと骨の関係!
ご覧頂きありがとうございます。
おがちゃん先生です。
今回は「腎臓」と「骨」の関係を解説していきます。
今回の目次
- 腎臓ってどんな臓器?
- 腎臓が悪くなると骨が弱くなる?
- 腎臓と骨を健康に保つために!
- 最後に
[1]腎臓ってどんな臓器?
腎臓は腰の辺りに左右1つずつある臓器です。
ソラマメのような形をしていますね。
代表的な働きは「尿をつくる」ことですが、他にも下のような働きがあります。
- ビタミンDの活性化
- エリスロポエチンの分泌(赤血球の産生を促進)
- 血圧の調節など
[2]腎臓が悪くなると骨が弱くなる?
腎臓が悪くなると、骨が弱くなってしまうことがあります。
骨が弱くなると、骨折(ケガ)をしやすい・身長が縮むなどの症状に繋がることがあります。
では、実際にどんな関係があるのかをみていきましょう。
●腎臓と骨の関係①(尿との関係)
腎臓で尿がつくられる際には、ろ過と濃縮が行われます。
そのなかで、腎臓が悪くなり、Ca(カルシウム)が尿として排泄され過ぎてしまうと、体内のCaが減少し、骨が弱くなります。
●腎臓と骨の関係②(ビタミンDとの関係)
ビタミンDは日光(紫外線)を浴びると皮膚で産生され、その後に腎臓などで活性化されます。
活性化されたビタミンDは、腸でのCa(カルシウム)の吸収を促進する役割があります。
そのため、腎臓が悪くなるとビタミンDを活性化することができず、Caの吸収が低下して、骨が弱くなりやすいです。
また、血液中のCa濃度が低くなると、副甲状腺からホルモン(パラソルモン)が分泌されて、骨からCaを持ってきます。
これにより、また骨が弱くなりやすいという繋がりもあります。
[3]腎臓と骨を健康に保つために!
まず、腎臓は「高血圧」や「高血糖」が苦手です。
そのため、血圧や血糖値の管理が腎臓を守るために大切なことです。
- 塩分を摂りすぎない…高血圧の予防のために重要
- 野菜をしっかり食べる
- 肥満の解消
- 食物繊維をしっかり摂り、よく噛んで食べる…高血糖の予防になる
- 食後にすぐに横にならず、軽く歩く…食後高血糖の予防
そして、骨を健康に保つために大切なのは「カルシウム」をしっかり摂ることです。
そして、カルシウムの吸収を促進する「ビタミンD」も重要な栄養素になっています。
- カルシウムをしっかり摂る(牛乳・チーズ・小魚など)
- 日光浴をする…ビタミンDの産生を促進するため
- 適度な運動をする…骨の代謝サイクルを良好にする
- カフェインを摂りすぎない…利尿作用があるため
- 内臓を労わる…例えば、腎臓を労わることが大切
[4]最後に
腎臓は、加齢とともに機能が低下しやすいです。
また、閉経後はホルモンバランスの変化から、骨が弱くなりやすいため、より骨や腎臓を労わることが大切ですね。
最後までご覧頂きありがとうございました!