石川雅規の23年連続勝利は史上最長タイ。メジャーリーグ最長は誰の何年連続!?
6月2日、石川雅規(東京ヤクルト・スワローズ)は、東北楽天ゴールデンイーグルスを相手に5イニングを投げ、得点を許さなかった。雨で中断した試合は、5回コールドとなり、東京ヤクルトは4対0で勝利を収め、石川はシーズン初勝利を挙げた。その前の3登板は、白星がなく、1敗を喫していた。
プロ1年目の2002年から、22年目の昨シーズンまでは、どのシーズンも2勝以上。今シーズンを含む、23年連続勝利は、史上最長タイだ。1985~2007年の工藤公康、1988~2010年の山本昌広/昌、1993~2015年の三浦大輔に並んだ。また、一軍1年目からの23年連続勝利は、最長記録を更新した。1956~77年に22年連続勝利の米田哲也を上回った。
メジャーリーグにも、白星ありのシーズンを23年以上にわたって続けた投手は、7人しかいない。ノーラン・ライアンが26年連続勝利、ロジャー・クレメンスは24年連続勝利。あとは、ジム・カット、フィル・ニークロ、ドン・サットン、デニス・マルティネス、グレッグ・マダックスが23年連続勝利だ。
ライアンのストリークは、メジャーリーグ2年目の1968年から、ラスト・シーズンとなった1993年まで。9月にメジャーデビューした1966年は、リリーフ1登板と先発1登板で0勝1敗、防御率15.00(3.0イニング)。翌年は、陸軍予備役と怪我により、メジャーリーグでは投げなかった。
クレメンスは、1983年のドラフトでボストン・レッドソックスから全体19位指名を受け、翌年5月にメジャーデビュー。そこから、24シーズンのいずれも、6勝以上を挙げた。
ちなみに、ライアンのノーヒッター7度とクレメンスのサイ・ヤング賞7度は、どちらも史上最多だ。一方、ライアンはサイ・ヤング賞を受賞しておらず、クレメンスはノーヒッターを達成していない。
なお、継続中のなかでは、ザック・グレインキーの20年連続勝利が最も長い。2004年のメジャーデビューから昨シーズンまで、どのシーズンも白星を挙げている。ただ、今シーズンはどの球団にも在籍しておらず、このままいくとストリークは途切れる。
グレインキーに次ぐのは、見落としがなければ、チャーリー・モートン(アトランタ・ブレーブス)だ。メジャーリーグ1年目の2008年から、今シーズン(3勝)を含め、17年連続勝利を継続している。クレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)とジョニー・クエイト(テキサス・レンジャーズ)も、今シーズンの白星により、モートンと同じく17年連続勝利となる。
カーショウは、昨年11月に左肩の手術を受けた。今シーズンの初登板は、早くてもオールスター・ブレイクの前後だろう。クエイトは、4月下旬にレンジャーズとマイナーリーグ契約を交わした。ここまでは、ルーキークラスで1登板とAAAで3登板。計18.0イニングで防御率2.50を記録している。