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小学生が好きな食べ物の実情をさぐる(2023年発表版)

不破雷蔵グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  
小学生が好きな食べ物は何だろうか(写真:アフロ)

食べ物の好き嫌いは個性の問題だが、子供の頃は自分の好き嫌いを容易に行動に移しやすい。好きなものはそれこそ病みつきになるように食べ続け、機会があればそのたびに求めて来るもの。今回は学研教育総合研究所が公開している「小学生の日常生活・学習に関する調査」(※)の結果から、小学生が好きな食べ物の実情について確認する。

次に示すのは好きな食べ物について複数回答で答えてもらった結果。質問票が公開されていないので推測でしかないが、スイーツなどの菓子類や飲み物がほとんど入っていないのは、食べ物に限定してそれらを除外していた、あるいは初めからこれらの選択肢のみが提示されていたからだと考えられる。

↑ 好きな食べ物(小学生、複数回答)(2023年)
↑ 好きな食べ物(小学生、複数回答)(2023年)

トップについたのはお寿司で41.2%が好きだと答えている。他の食べ物から群を抜く値で、よほど好かれているものだと実感させられる。次いでラーメンが28.7%、カレーライスが23.8%、ポテトフライが22.3%、フライドチキン・唐揚げが21.8%、ハンバーグが20.4%で、ここまでが2割超え。ファストフードやジャンクフード系のものが上位についている。

例えば煮物や混ぜご飯のような和食的なものはあまり上位に挙がっておらず、さらに名前すら出ていないものも多々ある。和食に該当するものと言えばうどん、刺身、卵焼き、そば、焼き魚、天ぷらぐらいだろうか。それ故にトップのお寿司が余計に目立つ感はある。

上位陣について属性別に見たのが次のグラフ。

↑ 好きな食べ物(小学生、複数回答、属性別、上位陣)(2023年)
↑ 好きな食べ物(小学生、複数回答、属性別、上位陣)(2023年)

どの属性でもお寿司は断トツに好かれているのが分かる。ただし小学2年生に限ればお寿司よりもラーメンの方が好きとの結果が出ている。単なるイレギュラーなのか、何か特段の理由があるのかは分からない。小学2年生ではお寿司の値が他属性と比べると低くなっており、この点と合わせ注目に値する。

ラーメンやカレーライスは男子の方が好きな人は多いが、ポテトフライは男女で変わらない値。脂っこい物、こってり感のある食べ物は男子の方が好むようなイメージがあるだけに、意外な感はある。スナック感覚で食べられるからだろうか。フライドチキン・唐揚げも大きな差異が出ていない。

無論これらの食べ物だけでは栄養のバランスを取るのは難しい。好きなものを食べてもらいたいし、一方で偏った食生活は体に悪影響を及ぼしかねない。食事を作る側からは頭の痛い話には違いない。

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※小学生の日常生活・学習に関する調査

2023年10月27日から11月1日にかけてインターネット経由で、小学生の子供がいる保護者を対象として保護者付き添いの下で小学生本人が回答するように答えてもらったもので、有効回答数は1200人。男女別・学年別で均等割り当て。調査協力会社はクロス・マーケティング。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項のない限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

(注)本文中の写真は特記事項のない限り、本文で記述されている資料を基に筆者が作成の上で撮影したもの、あるいは筆者が取材で撮影したものです。

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(注)グラフ中では体裁を整えるために項目などの表記(送り仮名など)を一部省略、変更している場合があります。また「~」を「-」と表現する場合があります。

(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記のない限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。

グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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