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2023年のWBC「初○○」あれこれ。初出塁と初盗塁は、かつて千葉ロッテでプレーしたサントスが記録

宇根夏樹ベースボール・ライター
ロエル・サントス MARCH 3, 2017(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

 3月8日、5度目のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が始まった。キューバとオランダが対戦したオープニング・マッチでは、いくつもの「初○○」が記録された。

 初出塁は、キューバの1番打者、ロエル・サントスが記録した。2017年に千葉ロッテ・マリーンズでも見せた「走り打ち」ではなく、1回表にトム・デブロックから四球を選んだ。

 サントスに続き、ヨアン・モンカーダ(シカゴ・ホワイトソックス)も四球で出塁した後、初三振は、ルイス・ロバートJr.(ホワイトソックス)が喫した。

 初安打、初長打、初打点は、2回表に、キューバのヤディル・ムヒカが同時に記録した。2死一塁の場面で二塁打を打ち、先制点を挙げた。

 初死球は、オランダのジョナサン・スコープ(デトロイト・タイガース)だ。2回裏の先頭打者として打席に入り、ジャリエル・ロドリゲス(中日ドラゴンズ)にぶつけられた。

 初盗塁も、初出塁と同じく、サントスが記録した。5回表に再び四球で出塁し、二盗を決めた。ちなみに、千葉ロッテ時代の四球率は3.6%。193打席で7しかなかった。また、盗塁成功率は55.6%。5盗塁に対し、盗塁死は4度を数えた。

 また、ロバートJr.は、8回裏に二塁打を打ったが、牽制で刺された。初牽制死だ。

 試合は、2対4で終了。キューバが黒星を喫し、オランダは白星を挙げた。

 長打は、キューバが二塁打3本、オランダは0本。初本塁打は、まだ記録されていない。

 次の試合は、パナマと台湾が対戦する。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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