ノルウェー財務大臣のインディアンの炎上コスチューム、ハロウィン直前に完売状態
ノルウェーのイェンセン財務大臣は財務省のパーティーでインディアンの格好をした写真をインスタグラムに投稿。
差別・迫害されてきたマイノリティを軽視しているとして、「文化の盗用」だと非難を浴び、現地では大きな議論となっていた。
27日、ノルウェー国営放送局NRKは、ショッピングサイトではインディアンのコスチュームがほぼ完売状態であることを報道。今回の件を面白がり、ハロウィンには財務大臣の真似する人がでるとみられている。
あまりにも話題となった写真は、時に派手な衣装を着て登場するイェンセン大臣の新たなシンボルとなりつつある。
各紙は財政政策などを報道する際に、インディアンの格好をした大臣の写真を使用するようになった。
右派産業紙DNでは政治コメンテーターが「今日の国会ではイェンセン大臣はインディアンのコスチュームを家に置いてきたようです。他のカウボーイ(国会議員)らは……」と冗談で伝えるようになった。
NRKでは、「どのような格好をしても批判されるから、ハロウィンは普段着で」と、普段着で登場すると、「差別する白人男性の格好をしているんだね」と勘違いされる風刺動画も掲載される。
「迫害されてきたマイノリティを理解せずに、今回の件が風刺として受け止められ始めたことが残念」とする意見がNRKでは紹介されている。
※ノルウェーでは「インディアン」という言葉で今回は議論されているため、この記事では「アメリカ先住民」や「ネイティブ・アメリカン」ではなくインディアンという呼称に統一
Photo&Text: Asaki Abumi