インドネシア、動画アプリ「Tik Tok」を禁止:性的表現と宗教冒涜を懸念
インドネシア政府は動画ソーシャルアプリ「Tik Tok」(ティックトック)のインドネシアでの使用を禁止した。Tik Tokとは中国発の動画ソーシャルアプリ。オリジナルサウンドをバックに、コミカルなショート動画を撮影し、TwitterやFacebookなどSNSで拡散して楽しむアプリで、日本でも若者を中心に人気がある。
改善されたら再開予定
インドネシアの情報通信省によると、Tik Tokで若者がアップする動画の中で、表現される音楽やダンス、パフォーマンスに性的な表現や宗教を冒涜するような表現があることからインドネシアではアプリをブロックし、使用を禁止することを明らかにした。インドネシアでもTik Tokは大人気で、若者がスマホで撮影した個性あるコミカルな動画を大量にアップして楽しんでいる。スマホが大量に普及しているインドネシアでは子供でもスマホを所有しており、Tik Tokだけでなく多くのアプリを楽しんでいる。
但し、情報通信省のRudiantara大臣によると、Tik Tokのブロックと使用禁止は一時的なもので、Tik Tokがコンテンツを改善したら、インドネシアでの利用再開を許可するとのこと。
200人体制で動画チェックへ
Tik Tokでは、今後インドネシアでは使用できる年齢を16歳以上にすることも検討。さらに現在は20人でアップされた動画のチェックをしているが、200人まで増員して、性的な表現や宗教を冒涜するような動画がアップされていないかチェック体制を強化していくことも明らかにしている。
同社のスポークスマンは「Tik Tokでは、展開している地域や国のローカルのルールや規制に従っていく。インドネシアの文化を尊重し、彼らの懸念を理解しているので、それに従うことは重要なので改善していく」とコメント。
▼インドネシアでのTik Tokで撮影された動画の例