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1年以上入浴拒否するお年寄りに、気持ちよくお風呂に入ってもらった方法【介護福祉士が漫画で解説】

こんにちは。認知症の支援サポーター『夢はるか』です。わたしは15年以上デイサービスや訪問介護の現場で働く介護福祉士です。
子どもの頃から好きだった漫画を描くことを通して、認知症や介護のことを一人でも多くの人に知っていただければと考えて、Yahoo!ニュースへの寄稿を続けています。

「絶対にお風呂に入らない!」

そう言い張るお年寄りが、たまにおられます。

ある日デイサービスに、家で1年以上お風呂に入っていないというお年寄りが、ご家族に連れてこられました。

昨日入ったと言うけれど

職員が声をかけると・・・ものすごい剣幕で拒否されました。

実際には1年以上お風呂に入っていなくても、認知症で記憶が衰えたために、本人は真剣に「昨日入った」と思っていることがあります。

手順がわからない

また、お風呂に入るために、上着から順番に服を脱ぐという手順がわからなくなって、混乱している場合もあります。

お風呂に入るには、何をしたらいいのか、具体的に、簡潔で分かりやすい声かけをすることで、不安な気持ちが和らぎます。

たとえば、

「洗濯するので、靴下を脱いでください」

というふうに、理由がわかりやすい、具体的な指示を出してみましょう。

靴下の次は、

「セーターも脱ぎましょう」

と、動作に合わせて、順番に声をかけていきます。

心のこもった、温かく思いやりのある態度も、忘れてはなりませんね。

このような声かけをしたら、1年以上家で入浴を拒否していた方も、デイサービスで気持ちよくお風呂に入っていただくことができましたよ。

1年ぶりのお風呂は、

「本当に、いい気持ちやった」

と喜んでくださいました。

それでもうまくいかないときは

それでも、いつも機嫌よく入浴できるわけではありません。

ときには、虫のいどころが悪く、カーッと怒ってしまうこともあります。

そんなときは、少し時間と距離をとって、様子をみます。

しばらくすると落ち着くことも多いので、様子をみながら、時間をおいて声をかけてみましょう。

介護福祉士として通所介護(老人デイサービスセンター)や訪問介護(ホームヘルパー)の現場で働いてきました。研究会での発表や、学術誌へのケースレポートの投稿なども積極的に行なっています。また、子どもの頃から好きだった漫画やイラストを描くことで、認知症の知識や介護のコツをわかりやすく伝えることを心がけています。

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