台風2号は4月最強の猛烈台風へ発達、スーパー台風の勢力に
タイトル画像の雲の様子をみると、台風2号の中心付近を取り巻く雲頂高度16000メートル以上の活発な積乱雲の真ん中に針でつついたような台風の眼がハッキリと出現しているのが分かります。
台風2号は猛烈な台風に発達
台風2号はフィリピンの東海上で一段と発達しており、きょう17日(土)21時には中心気圧905hPa、最大風速55メートル、最大瞬間風速80メートルの猛烈な台風となりました。
今後はしばらく最盛期の状態(猛烈な勢力)でフィリピンの東海上を北上し、その後やや衰えながらも22日(木)21時には北緯20度を越え、非常に強い勢力で沖縄の南海上に達する見込みです。
種々の計算では、沖縄の南からは転向傾向を示し、日本の南海上を離れて東進する可能性が高いと思われますが、今後も最新の台風情報に注意が必要です。
4月発生としては統計史上初の猛烈台風
風速による台風の強さの統計がある1977年以降では、最大風速54メートル以上の猛烈な台風が昨年までちょうど100個発生しており、その月ごとの発生個数を調べたものが上図です。
やはり海水温の高い夏場から秋にかけて圧倒的に多く発生しているのが一目瞭然であり、これまで4月に猛烈な台風が発生したことは一度もありませんでした。(2015年の台風4号は3月28日に発生し、3月31日から4月2日にかけて猛烈な勢力となっています。)
つまり今回の台風2号は、4月に発生した台風としては、1977年以降の統計史上初の猛烈台風ということが言えます。(速報値)
米軍合同台風警報センター(JTWC)の発表ではスーパー台風に
米軍合同台風警報センター(JTWC)がきょう17日(土)15時に発表した情報では、台風2号の中心付近の1分間の平均風速は130KTS(ノット)で65メートル、最大瞬間風速は160KTS(ノット)で80メートルと解析されています。
米軍合同台風警報センター(JTWC)では、1分間の平均風速が130KTS(ノット)以上に極めて発達した強い台風を「スーパー台風」と定義しており、今回の台風2号はこのスーパー台風という発表になっています。
参考:国立情報学研究所(デジタル台風)