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日本人野手のメジャーデビュー。筒香嘉智のホームランは4人目、秋山翔吾の代打安打は2人目

宇根夏樹ベースボール・ライター
秋山翔吾(シンシナティ・レッズ)Jul 24, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 7月24日、2人の日本人野手がメジャーデビューを果たした。筒香嘉智(タンパベイ・レイズ)は、「3番・三塁」として先発出場し、最初の打席はヒョンジン・リュ(トロント・ブルージェイズ)に討ち取られたが、死球を挟んで3打席目(2打数目)にリュからホームランを打った。秋山翔吾(シンシナティ・レッズ)は、6回裏、2死一、二塁の場面に代打で登場。センターへ抜けるヒットを打ち、打点も挙げた。その後、レフトでも好守を披露した。

 デビューした試合でホームランを打った日本人選手野手は、筒香が4人目だ。松井稼頭央(2004年)は先頭打者アーチ、城島健司(2006年)は2打席目。福留孝介(2008年/現・阪神タイガース)のホームランは初安打ではなく、二塁打、四球、シングル・ヒットに続き、4打席目(3打数目)にスタンドへ打ち込んだ。シカゴ・カブスは、9回裏を迎えた時点で0対3とリードされていたが、福留の3ラン本塁打で同点に追いついた(試合は3対4で敗戦)。松井稼も福留も、3打数3安打、3打点。松井稼は2打席目の二塁打と3打席目の四球でも打点を挙げ、4打席目に再び二塁打を打ち、5打席目は敬遠四球で歩かされた。【追記:7/25】前田健太(現ミネソタ・ツインズ)も、2016年のデビュー登板で2打席目にホームランを打ったので、日本人選手としては筒香が5人目となる。

筆者作成
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 代打としてデビューした日本人選手は、中村紀洋(2005年)と青木宣親(2012年/現・東京ヤクルトスワローズ)に続き、秋山が3人目。秋山と同じく、中村もその打席でヒットを打った。三振に終わった青木は、出場2試合目と3試合目も代打で起用され、ヒットと四球を記録した。ちなみに、代走としてデビューした新庄剛志(2001年)は、四球で出塁したベニー・アグバヤニと代わった。これは、ボビー・バレンタイン監督の采配だ。

 なお、デビューした試合に限らなければ、初打席でヒットを打った日本人選手は、野手以外にもいる。多田野数人(2004年)、高橋尚成(2010年)、ダルビッシュ有(2012年/現カブス)がそうだ。彼らを含めると、秋山は10人目となる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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