【今から変わる!】子どもの言葉が優しくなる、たった一つのルール
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。
今回は、言葉のキツい子どもが、優しい話し方に変わる方法をご紹介していこうと思います。
話し方がキツイ子っていますよね?
子どもの言葉を聞いていると、時には「キツい話し方だな」と感じることがありませんか。
例えば、
「ここで走っちゃダメだよ!」
「ちゃんと聞いてんの!?」
家でそうやって話す姿を見ていると、保育園で覚えてきたのかな?なんてことを思う時もありますよね。
周りにいる人の話し方やその言葉をすぐに取り入れてしまうのが、子どもたちの特徴です。
もちろん、家で自分たちがついそんな叱り方をしてしまっている時もあるのかもしれません。
しかし、子どもを取り巻く友達や大人がそういった話し方をしていると、強く影響を受けて段々と口癖も似ていくものです。
そんなキツい話し方を放っておくことはできませんよね。
しかし、「そんな言葉やめてよ」なんて言ったところで、なかなか受け入れてもらえないものです。
一体どのようにすれば、優しく話してくれるのでしょうか。
キツい話し方を解決するたった1つのルール
こういった子どものキツい話し方は、たった1つのルールを守ってもらうだけでガラっと印象が変わります。
たった1つのルール、それは「〇〇した方が良いよ」という言い方をしてもらうことです。
例えば、先程の例で考えてみましょう。
「ここで走っちゃダメだよ!」
「ちゃんと聞いてんの!?」
では、ここに一言を付け足していきます。
「ここで走っちゃダメだよ!」→「ここで走らない方が良いよ」
「ちゃんと聞いてんの!?」→「ちゃんと聞いた方が良いよ」
いかがでしょうか。
文章で見ていてもキツい感じはなくなりましたね。
もし、口調が多少キツかったとしても、トゲのある言い方には聞こえなくなります。
また、最後に一言付け足せば良いのですから、難しく考える必要はありません。
どんな文章にでも付け加えることができます。
どうして優しく感じるの?
どうして「〇〇した方が良いよ」を付けることが良いのでしょうか。
子どもの言葉は大人の真似ですから、大人の使う言葉について考えてみましょう。
大人がつい使うあの言葉が原因に
大人は子どもを叱る時に「ダメ」とか「いけない」という言葉をつい使ってしまいますよね。
つまり、子どもは「人に何かを教える時にはそういう言葉を使えば良いのか」と受け取るのです。
そのため、子ども同士で「廊下は走ったら危ないって教えてあげないと!」と思った時に「走っちゃダメ!」という言葉が出てくるのです。
保育士はこうやる!
保育士の鉄則として、「子どもに否定的な言葉をかけてはいけない」というものがあります。
しかし、これは普段から強く意識していないとできません。
例えば
「ここで走っちゃダメだよ!」→「ここでは歩こうね」
「そっちには行かないで」→「こっちにおいで」
といったように、子どもに声をかけるのであれば、こういった言葉のかけ方が理想的です。
しかし、これらは話す前に一度考えなくてはなりません。
それは、「走らない」という言葉を「歩く」という言葉に変換しなくてはならないからです。
この小難しい作業を打破する
そこで、言葉の最後に「ダメ」とか「いけない」という否定の単語をなくすためにはどうしたら良いでしょうか。
それは「〇〇した方が良い」と、最後に言葉を付け足せば良いのです。
そうする事でどうでしょうか。
意識しなくとも自然と否定的な単語は消えていきますよね。
つまり、「〇〇した方が良い」という言葉を付け足すだけで、相手を否定するような言い方には絶対にならないのです。
やるなら全員で!
その一方で、注意しなくてはならないこともあります。
それは、ルールを作るのであれば、作った本人も参加しなくてはならないという事です。
子どもたちだけに「今日からこのルールは絶対に守ってね」と話したところで、絶対に受け入れてはくれません。
必ず、提案した人も一緒に参加するようにしましょう。
もちろん理想は家族全員でやってみることですが、それが難しければ、まずは自分と子どもたちで一緒にやるようにしてみてくださいね。
まとめ
子どもたちのキツい話し方は、もともと周りの大人に影響されて出てくるものです。
しかし、大人は咄嗟に叱る場面も多く、なかなか否定的な言葉を使わないようにするのは難しいことでしょう。
そんな問題を解決してくれるのが、「〇〇した方が良いよ」という言い回しです。
この言葉を使うことで、無理に肯定的な言い方を考えなくても、自然と「ダメ」とか「いけない」といった言葉は出てこなくなります。
このルールは子どもたちだけでなく、家族全員で取り組んでいてもらいたいと思います。
相手を否定しない人間関係が築かれれば、それがこの上なく素晴らしい子育ての環境となるのではないでしょうか。