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パッケージの見直しや分別対応。環境対応製品が続々!マルマンフェアに見るメーカーの環境意識の高まり

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

 マルマンの展示・内覧会「マルマンフェア」が今週10/5~10/8まで、3年ぶりに開催されました。
 場所は千代田区のアーツチヨダ3331。もともと学校だった建物をリノベーションした建物です。とくに取引先やプレス、インフルエンサー的ファンらを対象にしたイベントです。

 展示されていたのは、同社のルーズリーフやスケッチブック各種。というとざっくりすぎますね。たとえばルーズリーフ関連で言えば、その中心であろう、学生向けの各種製品やバインダー、そしてビジネスパーソン向けのブランド「ジウリス」。さらに、比較的新しいサイズの「ルーズリーフミニ」などを見る事ができました。

 そしてその中で印象的だったのが同社の、地球環境を意識し、プラスチック類を削減したり、資源の分別に配慮したりした製品群です。

 全体の展示を振り返りつつ紹介していきましょう。

ルーズリーフはビジネスにも学生にも

 同社のルーズリーフについては最近『ルーズリーフ手帳の作り方』(KADOKAWA)が刊行されたばかりです。この本は、ルーズリーフのバインダーや各種リーフを使った手帳の作り方やその各種テクニックが紹介されています。見ているだけでも楽しいのですが、実際のルーズリーフ各種が、とくにターゲットが異なるものも一堂に並んでいるのを見るのは興味深い経験でした。基本的には同じものが、対象を変えるだけで意味も価値も変わることが実感できました。 

環境対応製品が各種登場

 今回の展示会で印象深かったのが環境対応製品各種の登場です。

それまでPP製だったパッケージを紙製に変えたルーズリーフ。
それまでPP製だったパッケージを紙製に変えたルーズリーフ。

 たとえばルーズリーフ。これまでビニールの袋だったものを紙の袋に変更。一部販売店から順次導入されていくそうです。

リングノート「COCOCY」11月発売。リングの分別が簡単にできる仕組みがある。
リングノート「COCOCY」11月発売。リングの分別が簡単にできる仕組みがある。

 そしてリングノート「COCOCHY」。リングノートは、裏表紙の一部にしかけがあります。裏表紙の花のような柄の部分は点線でカットされます。説明通りに折りたたむと、これがリングを外すための治具になるのです。このことで、リング部と紙の部分を別々に分別して捨てられるようになるわけです。

裏面。この花のような部分は点線で切り取ることができる
裏面。この花のような部分は点線で切り取ることができる

切り取った状態。これを線に沿って折り畳むと、ノート本体とリングを分別するためのツールになる
切り取った状態。これを線に沿って折り畳むと、ノート本体とリングを分別するためのツールになる

最終ページのリングの継ぎ目に差し込んでリングを本体から外す。差し込むときにちょっと力を入れるのがポイント
最終ページのリングの継ぎ目に差し込んでリングを本体から外す。差し込むときにちょっと力を入れるのがポイント

継続的に使うものだからこそ

 文房具、特にノート類はユーザーにとっては、継続的に利用して使われていくものです。そのパッケージやリングなどを見直していく。素材を見直し環境負荷の低い者にしたり、分別をやりやすくしたりする。

 そのことは、メーカーとしての責任という側面もあるのでしょう。

 同時にユーザーも、メーカーのこういう意図をくみ取り、積極的に環境負荷の低い製品を選びたいものです。また同時に、一つ一つの製品を丁寧に使いたいと思いました。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は週刊誌の書評欄総ナメ。日経新聞「あとがきのあと」登場ほか大学受験の問題に2回出題。『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。認知症対策プロダクト「おぼえている手帳」は経産省オレンジイノベーションプロジェクト事業採択。

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