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【犬の飼い方】愛犬の無駄吠えが直らない本当の理由【犬のしつけ】

「うちの子、無駄吠えするんです」

とても良く聞く言葉です。

この言葉を聞くたびに

「無駄吠えなんてないんですけどね」

と心の中でつぶやいてます。

吠える時には必ず理由があります

例えば

・警戒している

・怖い

・興奮している

・不安

・要求を叶えたい

などがあります。

吠える、という問題は〈結果〉です。

問題を解決したければ、理由(原因)に目を向ける ことがとても大切です。

理由(原因)を疎かにすると根本解決には至らず、直るものも直りません。

もし直ったと思っても、すぐに元通りなったり、他の問題が出てくることもあります。

理由・原因は正しくないとその後でつまずきます。

例えば

「歓迎して吠えてる」 と思っていたけど本当は

「警戒して吠えてる」

こともあります。

これは吠え声、体勢、尻尾の動きなど総合的に見て判断する必要があります。

理由・原因がわかったら次は

『吠えなくて済む方法はないか』

考えましょう。

例えば〈怖くて吠える〉なら

・見せないようにする

・近づけないようにする

・怖さに打ち勝てる好きな物を探す

・飼い主さんに注目してもらう

・たくさん運動して余力を残さない

など対策はたくさんあります。

〈吠えなくて済む対策〉を考えることはとても大切ですが、軽視されがちに思います。

それは〈吠えている時にピタリと止む〉 などの方が効果があると感じたり、印象が強いからかも知れません。

この〈ピタリと止む〉は要注意です。

・吠えると電気や刺激の出る首輪

・吠えた時に大きな音で驚かせるなどの商品や方法がありますが...

そういった物や方法は

わんこの気持ちなんて微塵も考えてない

んだな、と思います。

嫌な刺激を与える、大きな音で脅かすことは〈罰〉ですよね。

「吠えたから罰」

そう考える前に理由を見つけて下さい。

理由が見つけられない場合は「無駄」と言われてしまうかも知れませんが、それは理由が見つけられなかっただけです。

無駄吠えにするかどうかはあなた次第です。

「無駄」と思っている人には直せない

吠え一つ取っても、「無駄」と考えるか 「どうしてなのかな?」と考えてくれる飼い主さんかどうかでわんこの幸福度は変わってくると思います。

飼い主さんが力を入れるべきは「吠えたらこうするぞ!」ではなく、

「吠えない為に何がしてあげられるか」

工夫すること。

「無駄吠え」という言葉がなくなる日が来ることを心より祈っています。

たぶん世界中のわんこ達も。

《一生困らない育て方》教えます! 愛玩動物看護師の国家資格を持つ、犬猫育てのトレーナーです。 動物病院での経験10年以上、犬猫育てスクールを立ち上げて5年目のプロが〈しつけ〉〈食事〉〈お手入れ〉などわんにゃんとのさらに楽しく、仲良しな生活をサポート!フォロワー1万人以上のInstagramでも情報配信中。

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