新WBO暫定王者の次のターゲットは、4冠チャンプ、ジャーメル・チャーロ
ティム・チュー(28)が地元の大声援を背に、元WBCスーパーウエルター級チャンピオンであるトニー・ハリソン(32)を9ラウンドKOで下し、WBO同級暫定タイトルを獲得した。
会場には1万1740人のチューのファンが詰め掛け、勝利の美酒に酔った。
この勝利により、チューはWBA/WBC/IBF/WBOスーパーウエルター級統一王者ジャーメル・チャーロへの指名挑戦権を得た。
新WBO暫定王者は、試合後の勝利者インタビューで「最強の男ー-ジャーメル・チャーロに勝った経験のある男を、俺は倒した!!」と叫んだ。そして、チャーロへ一言と促されたチューは、「明確にメッセージを送った。次はどうなるか、俺がお前の前に立ちはだかることは分かっている筈だ」と吠えた。
この日、チャーロはニューヨークのCBSスタジオから特別ゲストとして生放送に出演していた。
本来ならチャーロとチューの対戦は今年の1月28日に予定されていた。が、チャーロが練習中に左手を骨折したため延期となっている。ベテランのハリソンが代役に選ばれたが、新暫定王者にとってはチューンナップ試合に過ぎなかった。
4冠チャンプ、チャーロは語った。
「チュー戦はタフなファイトになるだろうな。ただ、彼は前に出てくるので、自分とは噛み合う。ヤツは俺の攻撃を躱せないよ。俺のパンチは他の選手とは質が違うんだ。
今夜のチューを見て、早く戦いたい、試合を終わらせたい、ヤツを黙らせたいと感じた。私は多くのファイターに自分の実力を思い知らせてきた。チューもその一人だ」
ジャーメル・チャーロvs.ティム・チュー戦。開催が楽しみだ。