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【管理栄養士解説】離乳食は10倍粥から始めない!?3つの理由

管理栄養士しょこ離乳食・補完食専門家|不安を減らしてママの笑顔増やす!

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離乳食のスタートは10倍粥からだと思っていませんか。
実は、10倍粥から始めることに決まりはありません。
その3つの理由と何倍粥から始めることが良いのか解説していきますね。

理由1 国のガイドラインに10倍粥という記載がない

離乳食の参考書の元になっている、厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」には、10倍粥という記載はなく、初期のお粥は「つぶしがゆ」から始めるとしています。

始めは「つぶしがゆ」とし、慣れてきたら粗つぶし、つぶさないままへと進め、軟飯へと移行する。
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」より

厚生労働省 生後5か月からの「離乳食スタートガイド」別紙スケジュールにも、
初期のお粥はつぶしがゆになっていますね。

理由2 エネルギーが少ない

5.6ヶ月になると、ミルクや母乳だけではエネルギーが足りなくなります。
そのため不足したエネルギーを補う必要がありますが、10倍粥だと足りません。

「日本食品標準成分表2010」より算出
「日本食品標準成分表2010」より算出

理由3 10倍粥から始めることに科学的根拠はない

国のガイドラインにも10倍粥から始めると記載がない、エネルギー面からみても不足している。このことから科学的視点でも、10倍粥にこだわって始める必要がないことが分かります。

何倍粥から始めるのがいい?

5倍粥をつぶして始める

カロリーを比較して分かるように5倍粥であれば、不足するエネルギーを補うことが可能です。しかし、水分が少ない分、赤ちゃんにとっては食べづらいこともあるため、まずは10倍粥から始め、様子を見ながら水分量を減らし5倍粥にしていくといいでしょう。

エネルギーが少ないことを忘れずに

不足したエネルギーを補うために早めに5倍粥にしていきましょう。
硬さが気になる場合は、野菜だしや魚のお出汁で伸ばすことで食べやすく、だしの旨味もプラスされて美味しくなりますよ。

炊飯器のお粥モードで炊ける

5倍粥は全粥と言われ、一般的に食べるお粥と同様の水分量です。そのため、炊飯器内のお粥メモリまで水分を入れ、お粥モードを押せば簡単に作る事が出来ます。
難しい水分計算はいらないですね。
(お鍋で作る際は、米1に対して水5の割合です)

いかがだったでしょうか。
お粥の倍数を細かくカウントして作っても、作り方や完成後いつ食べるかで水分の吸収率が変わってくるため、細かくカウントして進める必要もありません。
通常と異なる作り方をしてお粥の倍数が分からず心配です。という相談も受けますが、その際は、いつも食べているお粥の硬さ、粒の大きさであれば問題ありません。
お子さんが食べづらくないか様子を見ながらあげてみてくださいね。

最後まで読んでいだだきありがとうございました。
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管理栄養士しょこについて

・1歳児のママ
・管理栄養士13年目 (病院・保育園)
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Instagramにて離乳食・補完食について発信中!管理栄養士歴14年目。病院・保育園にて離乳食の献立や調理経験を活かし、「不安を減らして離乳食時間を親子のかけがいない時間に」という想いで活動中。 現在3歳児の子育て中、自身の補完食やたんぱくリッチ離乳食の経験もたっぷりお伝えしています。

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