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今年の30本塁打デュオのうち、来年もチームメイトは大谷&テオ以外に何組!? ジャッジ&ソトは解散

宇根夏樹ベースボール・ライター
ブライス・ハーパー(左)とカイル・シュワーバー Aug 6, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 大谷翔平テオスカー・ヘルナンデスは、2024年にロサンゼルス・ドジャースで30本塁打デュオを結成した。2人とも、ドジャース1年目に自己最多を塗り替え、大谷が54本塁打、テオは33本塁打を記録した。

 彼らは、来シーズンも、チームメイトだ。昨オフ、大谷は、10年7億ドル(2024~33年)の契約でドジャースに入団した。1年2350万ドルの契約を終えたテオは、FA市場に出たが、ドジャースと3年6600万ドル(2025~27年)の再契約を交わした。

 2024年に同じチームでそれぞれ30本塁打以上の2人は、大谷とテオを含め、7組を数えた(3人以上は皆無)。あとの6組は、ニューヨーク・ヤンキースで58本塁打のアーロン・ジャッジと41本塁打のホアン・ソト、ボルティモア・オリオールズで44本塁打のアンソニー・サンタンデアと37本塁打のガナー・ヘンダーソン、ニューヨーク・メッツで34本塁打のピート・アロンゾと33本塁打のフランシスコ・リンドーア、クリーブランド・ガーディアンズで39本塁打のホゼ・ラミレスと31本塁打のジョシュ・ネイラー、フィラデルフィア・フィリーズで38本塁打のカイル・シュワーバーと30本塁打のブライス・ハーパー、アリゾナ・ダイヤモンドバックスで36本塁打のケテル・マーテイと30本塁打のエウヘニオ・スアレスだ。

 フィリーズのシュワーバーとハーパー、ダイヤモンドバックスのマーテイとスアレスは、ドジャースの大谷とテオと同じく、来シーズンもチームメイトとしてプレーする。

 フィリーズの2人は、それぞれ、4年7900万ドル(2022~25年)と13年3億3000万ドル(2019~31年)の契約を交わしている。ダイヤモンドバックスの2人のうち、マーテイは、来シーズンが5年7600万ドル(2023~27年)の契約3年目だ。スアレスは、2024年が7年6600万ドル(2018~24年)の最終年だったが、この契約についていた年俸1500万ドルの球団オプションを行使された。

 一方、ヤンキースの40本塁打デュオとガーディアンズの30本塁打デュオは、解散した。ヤンキースからFAになったソトは、同じニューヨークのメッツへ。15年7億6500万ドル(2025~39年)の契約で迎えられた。ネイラーは、トレードにより、ガーディアンズからダイヤモンドバックスへ移籍した。ちなみに、弟のボーは、ガーディアンズに残っている。

 オリオールズの30本塁打デュオも、解散は間違いなさそうだ。オリオールズは、ボストン・レッドソックスで31本塁打のタイラー・オニールと3年4950万ドル(2025~27年)の契約を交わした。サンタンデアとオニールは、ともに外野のコーナーを守る。

 オリオールズと同様に、メッツの30本塁打デュオも、その一方がFAとなっている。ただ、アロンゾの場合、メッツに戻るのか、他球団へ移るのかは、まだわからない。今のところは、再契約の可能性が高そうだ。

 アロンゾの状況については、こちらで書いた。

「ここ3年に120本塁打のFAが売れ残り!? ヤンキースが手を出さなかった理由は…」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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