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テオスカーを呼び戻したドジャースがここから手に入れようとするのは…。あとは佐々木朗希だけ!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(左)とテオスカー・ヘルナンデス Sep 16, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ロサンゼルス・ドジャースは、FAになっていたテオスカー・ヘルナンデスを呼び戻した。ESPNのジェフ・パッサンらによると、3年6600万ドル(2025~27年)に契約に、年俸1500万ドル(2028年)の球団オプションがついているという。

 来シーズンの外野トリオは、テオスカー、トミー・エドマンマイケル・コンフォートが基本となりそうだ。コンフォートは、サンフランシスコ・ジャイアンツからFAとなり、ドジャースと1年1700万ドルの契約を交わした。

 内野には、2024年の開幕時と同じ4人が並ぶ。一塁がフレディ・フリーマン、二塁がギャビン・ラックス、遊撃がムーキー・ベッツ、三塁はマックス・マンシーだ。ウィル・スミスがマスクをかぶり、大谷翔平がDHを務めることも、変わらない。

 控えの4人は、捕手のオースティン・バーンズ、内野手のミゲル・ロハス、内外野を守るユーティリティのクリス・テイラーに、外野手のアンディ・パヘズジェームズ・アウトマンだろう。パヘズとアウトマンは、マイナーリーグ・オプションが残っているので、ウェーバーを経由せず、保有したままメジャーリーグとマイナーリーグを行き来させることができる。

 ここから、ドジャースが野手を加える必要はないように見える。キーケー・ヘルナンデスとの再契約とノーラン・アレナード(セントルイス・カーディナルス)の獲得は、どちらも、可能性が低くなったと思われる。

 ローテーションには、5年1億8200万ドル(2025~29年)で迎え入れたブレイク・スネルタイラー・グラスナウ山本由伸トニー・ゴンソリンの4人に、開幕から少し遅れて大谷が加わる。6人のローテーションとすると、残りはあと1枠だ。手に入れることができれば、佐々木朗希が筆頭候補だろう。他にも、ダスティン・メイボビー・ミラーランドン・ナック……と候補は少なくなく、クレイトン・カーショウとの再契約もあり得る。

 ブルペンでは、マイケル・コペック、2年2200万ドル(2025~26年)で再契約のブレイク・トライネンエバン・フィリップスの3人が、セットアッパーあるいはクローザーとして投げそうだ。左投手も、アンソニー・バンダアレックス・ベシアの2人が揃う。

 ただ、ドジャースは、「勝利の方程式」をさらに強化するかもしれない。ジ・アスレティックのファビアン・アーダヤは、トライネンが戻ってくることが決まった後に、ドジャースがFAのタナー・スコットとミルウォーキー・ブルワーズのデビン・ウィリアムズに興味、と報じていた。その後、ウィリアムズはトレードでニューヨーク・ヤンキースへ移籍したが、スコットはFA市場に残っている。

 スコットは、2024年にマイアミ・マーリンズとサンディエゴ・パドレスで計72試合に登板し、72.0イニングで奪三振率10.50と与四球率4.50、防御率1.75を記録した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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