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日米どちらも総力戦。日本時間の同じ日に、ワールドシリーズと日本シリーズの2試合で計90選手が出場

宇根夏樹ベースボール・ライター
エデュアルド・ヌニェス(左)とオースティン・バーンズ Oct 26, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 日本時間の10月27日に行われたポストシーズンの試合は、どちらもロング・ゲームとなった。ワールドシリーズの第3戦が終わったのは延長18回。日本シリーズの第1戦は延長12回に打ち切られた。それぞれの試合時間は、7時間20分と4時間38分に及んだ。

 ロサンゼルスのドジャー・スタジアムでは、両チームのアクティブ・ロースター計50選手のうち46人が出場し、試合時間とともにポストシーズンの新記録を樹立した。これまでの最多は、45人が出場した1999年のナ・リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第5戦(延長15回)だった。この試合は、吉井理人がニューヨーク・メッツの先発投手として投げた。

 一方、Mazda Zoom-Zoomスタジアム広島では、ベンチ入り計50選手中44人が出場した。こちらは2010年の第6戦(延長15回)と並ぶ、日本シリーズの最多だ。延長12回で打ち切りのルールがなければ、新記録を樹立していた可能性が高い。

 ちなみに、ボストン・レッドソックスもロサンゼルス・ドジャースも、出場しなかったのは投手が2人。レッドソックスはクリス・セールドルー・ポメランツ、ドジャースはヒョンジン・リュ(柳賢振)とリッチ・ヒルが登板しなかった。セールは第1戦、リュは第2戦、ヒルは翌日の第4戦に先発したが、ポメランツは9月30日を最後に投げていない。

 広島東洋カープは、投手1人(中村祐太)と野手3人(磯村嘉孝石原慶幸小窪哲也)の計4人が出場しなかった。福岡ソフトバンクホークスは、投手2人(ロベルト・スアレス嘉弥真新也)が登板せず、野手は全員出場した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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