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【日本人には謎】韓国ドラマによく出てくる不思議な行動 ! Part81:大学をさらっと休学する 他

トリリンガルのトミ韓国語講師/YouTuber

みなさん、こんにちは~!

いつもご覧いただき、ありがとうございます!

今回も「韓国ドラマによく出てくる不思議な行動シリーズ」をどうぞお楽しみくださいね~♪

さてさて、これまでにお届けしたシリーズは、もう読んでいただけたでしょうか?

まだ読んだことがないという方は、ぜひ、この機会に読んでいただけると嬉しいです^^

さあ!それでは、今回の不思議をさっそく見ていきましょうね~!

「刑務所から出てきた人に豆腐を食べさせる」

韓国ドラマを見ていると、刑務所から出所した人が家族や友人に出迎えられ、その場で豆腐を食べさせられるシーンが出てきます。

こんな状況で何故豆腐を食べさせるんだろう…?と不思議に思う方が多いんじゃないでしょうか?

日本では見られない光景な上に、韓国ドラマではよく出てくるのでびっくりしますよね!

最近ではNetflixで放送されたキム・ゴウンさん主演のドラマ「シスターズ」でも、拘置所の門から出て来た人を出迎えた身内が、爪楊枝で刺した豆腐を手渡す場面がありました。

実はこの「出所者に豆腐を食べさせる」行動、韓国ではかなり昔からある文化なんです!

この文化には大きく3つの意味が込められていると言われています。

その1つは「豆腐のように真っ白な心に戻って人生をやり直せるように」という願い。

出所後新たに始まった人生で、再び刑務所に戻ることがないようにという願いが込められているんですね。

2つ目は、「刑務所生活中に不足した栄養を補う」という意味です。

昔の韓国では、刑務所の質素な食事のために栄養失調になる人が多かったそうです。

そこで豊富なタンパク質などの栄養を含んだ豆腐を出所者に食べさせ、出所者が刑務所生活で不足した栄養を補ってあげようとしたそう。

これが現在まで続いているんですね。

3つ目は「出所後の食べ過ぎを防ぐため」です。昔、刑務所での質素な食事のため栄養不足になった出所者は、消化機能が上手く働かないことがあったそうです。

消化機能が整う前に油っこいものなどを食べると消化不良を起こすため、出所者にまず消化の良い豆腐を食べさせてお腹を満たし、消化不良と暴飲暴食を防ぐという意味があります。

最近は刑務所の食事で栄養不足になることは無いそうですので、現在の豆腐を食べさせるこの文化は「豆腐のように真っ白な心に戻って人生をやり直せるように」という願いが昔から引き継がれているものなんですね!

豆腐ひとつにこんなにたくさん意味が込められていたとは…!

これからドラマを見る際ぜひ注目してみてくださいね。

「大学をさらっと休学する」

ドラマ「チーズインザトラップ」では冒頭から主人公であるホン・ソルがお酒の席で「休学する!」と友達に宣言し、休学しようか悩む姿が描かれています。

日本では大学を休学することなんてなかなかありませんから、大学の休学に対してそこまで抵抗を感じていないのってなんだか不思議に感じますよね。

これは韓国の一般的な大学の休学事情に理由があるんです。

実は韓国、4年間に1度は皆休学すると言われるほど、大学生の休学率が高い国なんです!

韓国は日本よりも競争が激しい学歴社会のため、海外に留学に行き語学力を磨いたり、アルバイトやインターンに勤しんだり、スキルアップのために資格を取ったりするなどの理由から、大学を休学をする学生が男女問わず大勢います。

さらに男性は大学在学中に兵役に行かれる方がほとんどなので、必ずと言っていいほど休学するんですね~。

日本の大学生の休学率は約2%前後ほどで世界的に見てもかなり少ないのに対し、韓国の休学率は兵役のない女性でもなんと約33%ほどもあるそうです。

日本と韓国では休学に対しての意識が全然違いますね!

また日本では休学する際、私立大学の場合数万円から数十万の休学費がかかりますが、韓国はなんと無料!

これが大きく日本と韓国の休学率の差に影響しているかもしれませんね~。

「食事をする時おわんを持って食べない」

韓国ドラマを見ていると、食事シーンでは1人だろうと大人数であろうとおわんを持ってご飯を食べる人は見られません。

日本ではおわんを持つことがマナーですから、持たないで食べる韓国の方に食べづらくないのかなと思ってしまいますよね。

韓国人がおわんをなぜ持たないかというと、1つは昔から茶碗を持って食べると、焦ってご飯を食べているようで心に余裕のない人だと思われ、行儀が悪いとされていました。

まるで日本とは逆ですよね!

また、韓国のおわん自体に大きな原因があるんです。

昔から韓国のおわんなどの食器類は、大体がステンレス製となっています。

韓国料理屋さんに行くと、箸からお皿まで全て銀色なことも珍しくありません。

ステンレスは熱が伝わると熱くなってしまうので、熱々な料理が運ばれてきた時にうっかり日本と同じように持ってしまうと熱さでやけどをしてしまうなんてことも…!

今ではステンレス製以外のお皿も使う韓国ですが、昔の名残と習慣から多くの方がおわんを持って食事はしません。

皆さんも韓国に行った際、ステンレス製のおわんは熱いので気を付けてくださいね!

いかがでしたか?

韓国と日本、近いようで日常の様々な場面にもたくさんの文化の違いが隠れていますね。郷に入っては郷に従えと言いますが、それぞれの国のマナーに合わせることが大事だなと感じました。

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韓国語講師/YouTuber

韓国語講師YouTuber 登録者12万人!|韓国語講座修了者800人以上|ハン検1級→一発合格・2次試験満点|TOPIK 6級|TOEIC 985点|史上初のTOPIK広報大使|横浜領事館パートナー|ハングルの覚えかた図鑑 著者|キム・ヒチョル팬|3児の母!

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