【姫路市】米粉を使った生パスタもイタリア家庭料理そのままのソースも主人公。姫路とフィレンツェの融合を
小鳥のさえずりが耳に届き、緑の木々や田が目に触れて、平和な時間が流れます。姫路駅から車で約30分の姫路市山田町「pasta sorriso(パスタ ソリーゾ) 生パスタ工房&農家イタリアン」へ久しぶりに出かけました。
パスタ生地は併設の工房で
ガラス張りのレストランは4人がけ6テーブル、どの席からも牧歌的な風景が眺められます。
2015年から“類ない味わい”を提供し続けていると言い切れるのには理由があります。
調理を担当する小川陽平さんは小川農園の2代目で、小川さんの妻クラウディアさんはイタリア・フィレンツェ出身。「パスタには農園で収穫された米2種をミックスした米粉を使用し、メニュー全般において料理研究家の義父が監修、妻が実家に伝わるレシピを再現しています」と小川さん。
イタリアと日本ではトマトや塩といった同じ素材でも違いがあることを考慮して、本場の味になるよう調整しているそうです。日本の食文化を知るクラウディアさんならではですね。
米粉、デュラム小麦、産みたて卵、水で作られるパスタ生地。併設の工房にあるイタリア製のパスタマシーンは「pasta sorriso」のためだけに開発されました。
野菜は小川農園をはじめ、近隣農家の新鮮なもの。
パスタの形状に合わせて絡むソースが絶妙
ロングやショートの生パスタは17種類ほど。「キタッラ」「マファルデ」……、幅も形もさまざまでメニューをつぶさに見ていきました。
お好みの「具入り生パスタ」か「生パスタ」に農家のサラダが付くセットのほか、単品も。
今回は具入りパスタ2種にしました。
ラビオリ。
近郊の牧場から届くミルクから作った自家製リコッタチーズとホウレンソウを生地で包み込んで。バターソースがまんべんなく馴染んでいて、パクパクッといくらでも食べられる。
トルテリーニ。
生地は少し薄めで、可愛らしい巾着型。イタリア産のハムやチーズ、豚肉が中に。ソースがひだ部分にとどまり、しっかりと感じられます。ポコポコッとどんどん口に運んでしまう。
すぐに気づきました。「パスタもソースも主人公で、絡み具合が最高!」。
もう一つ、「上質な粉チーズとオリーブオイルは決して脇役ではない」。小川さんに伝えたら、「分かります? 粉チーズもオリーブオイルも現地から直接輸入しているんですよ」と。
特にトマトソースと粉チーズの異なる酸味のコラボが素晴らしかった。
ラビオリやソースなどは店内でも販売中。
お土産用の「スナック生パスタ」は、手軽におやつやおつまみとして。
テラス席ではペットも一緒に家族そろってランチを。
自然豊かで、近くには竹宮神社も。食後の爽やかな余韻に浸って、散策できそうですね。
pasta sorriso(パスタ ソリーゾ) 生パスタ工房&農家イタリアン
兵庫県姫路市山田町南山田105-3
電話番号:079-263-3755
営業時間:11:00~15:00(LO14:00)
定休日:火、水、木、金曜 ※イベント出店時や農繁期は臨時休業あり
駐車場:あり